Outburn Tour 2014 Report
2014 May, 14

MONSTER ENEGRY OUTBURN TOUR 2014が開催された。昨年の1回目はcoldrainとSiMのダブル・ヘッドライナーだったが、今回は世界を股にかけて快進撃を続けるCrossfaith、今年から本格的に海外進出を果たしたcoldrain、人気上昇中のオハイオ州発の新鋭メタルコア・Miss May Iのトリプル・ヘッドライナーとなり、前回同様、各地で豪華な対バンを迎え(CRYSTAL LAKE、ROTTENGRAFFTY、Fear,and Loathing in Las Vegas、wrong city、AA=、HER NAME IN BLOOD、FAKE FACE、NOISEMAKER)、4月12日の札幌公演を皮切りに計9カ所に及ぶツアー・イベントを行った。最終日のこの日は上述した3バンドだけのガチンコ対決で、平日18時開演にも関わらず、場内は既に人が溢れ返るソールド・アウト状態だった。

そして、トップの重役を務めたのはCrossfaithだ。「行くぞ、東京ー!」とKen(Vo)が煽り、「We Are The Future」でスタートを切ると、フロアは大ジャンプ大会に豹変する。観客を瞬間沸騰させる剛腕ぶりは観るたびに逞しさが増しているようだ。それから惜しげもなく人気曲「Monolith」を畳み掛け、こちらの息の根を止めんばかりの攻勢にたじろぐ。複数のサークル・ピットが出現し、Teru (Prog)は観客の方へダイブし、また、観客を真っ二つに分けてウォール・オブ・デスを誘発するなど、カオスな盛り上がりを作り上げていく。「次の曲のテーマは進化、人間にとって必要なこと。俺に共感してくれる奴は一緒に歌おう、踊ろう!」と言うと、「Evolution」を放ち、途中でMiss May IのRyan(B/Vo)が飛び入りして歌う場面もあった。Tatsuya(Dr)が立ち上がって煽り、ド頭からダンスフロア化させた「Eclipse」のパーティー感も圧巻!

「海外ツアーを回って、日本のバンドは負けてない。でも洋楽不況で、もしここに外国のバンドをぶっ込んだら、どうなるかなって。もしいいと思えたら、俺たちをサポートするようにサポートしてほしい。ラウド・シーンをでかくしていこう!」と呼びかけ、ラスト曲「Leviathan」でトドメを刺す。特に後半のスクリームとシンフォニックな音像が溶け合う様はとても美しかった。

続いてツイン・ギター擁する5人組、Miss May Iの登場だ。1曲目「Relentless Chaos」で幕を開けると、開始早々に「サークル・ピット」と観客に向かって吠え、力技でフロアに狂乱の輪を作り上げる。2曲目「Masses Of A Dying Breed」でギター・トラブルが発生したが、なりふり構わず突っ走る様も実にかっこ良かった。4曲目「Gone」でも両手を左右に振る観客の光景が見られたり、フロントマン・Leviは長髪を振り乱して激しくヘドバンすると、観客もそれに呼応してヘドバンの嵐が広がった。音楽的には野獣のごときスクリームを放つLevi、そこに歌メロ担当のRyan(B/Vo)が絡み合い、動と静の対照的なヴォーカル・ワークが見事にハマッている。演奏陣も強力でザクザク刻む2本のギター、重量感のあるパワフルなドラミングもこのバンドの大きな柱として君臨していた。曲が進むにつれ、エンジンの回転数を上げ、アグレッシヴな暴虐性を高める演奏力も凄まじかった。

「cr」の文字がクロスしたLEDのロゴがゆっくり掲げられ、赤く点滅すると、歓声はひときわ大きくなり、遂にcoldrainの出番が来た。今年はBULLET FOR MY VALENTINEとヨーロッパ・ツアーを回るなど、異国での武者修行からこのイベントのために戻ってきた彼ら。1曲目「To Be Alive」から一枚岩のバンド・サウンドを突きつけ、会場全体を完全掌握する。だが、2曲目「The Revelation」で少し異変を感じた。Masato(Vo)の喉が万全とは言い難く、特にメロディを歌い上げるパートはキツそうだった。3曲目「Adrenaline」が終わると、本人の口から「8本全力尽くして、声が出なくなった。プロとしては失格だけど、みんなの力を貸してくれ。お前らの本気を見せてくれ!」と素直にサポートを求める姿勢に会場も一丸となる。冒頭から大合唱を巻き起こした「Die Tomorrow」、全身全霊の歌声に震えた「No Escape」と矢継ぎ早に飛ばし、150%の力を出し切ったパフォーマンスに意識を釘付けにされた。「日本を出てライヴをしたときに、世界は思ったよりジャンルの壁があった。日本はいちばんジャンルの壁がないと思ってる。一緒に回ってるバンドの愛情を与えてくれるみんなが大好きです!」と感謝の意を述べた後、熱狂のコール&レスポンスを繰り広げた「Voiceless」、最後に「Final Destination」で途轍もないグルーヴを吐き出し、盛大に幕を閉じた。「言い忘れたことがあった。最後に"MONSTER ENERGY"飲んでくれよ!」とMasatoが屈託のない笑顔を見せたシーンは、充実したツアーに対する達成感が滲み出ていた。
(TEXT:荒金良介)


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