Danny Kass

United StatesUnited States

21世紀の幕開けと共に、スノボのハーフパイプがある高みに達した。

 

そこへの道は、厳しく、新しいトリックの開発。スーパーパイプへの挑戦。若手は牙を研いでいる途中だったし、まだまだベテラン陣が粘っていた。停滞……の時代だった。ところが、そんな空気をいきなりぶち破る奴が現れた。無名のパンクボーイ。ニュージャージーからふらっと現れ、パイプ競技に一大嵐を巻き起こした。それまでの常識も定石も、全部ひっくりかえしてしまった。まだ子どもだった彼こそがダニー・キャス。あっという間にプロ級パイプ競技の勝利をひっさらったのが、2001年(バーモント州オケモ)。地元のオケモマウンテンスクールで学び、トレーニングを積んでいたという。そこからの快進撃は、それこそ、破竹の勢い。誰にも止められない凄まじさだった。たった数年の間に、4つのU.S. Openタイトル、7つのX Gamesnメダル、仕上げにOlympics銀メダル。「バック・トゥ・バック1080」を初めとする一連の超神技を生み出したのも、目をみはるような命知らずのコンボトリックを初めてやってのけたのも、皆、まだ少年のダニー・キャスだった。全部、ダニーがパイプ競技界に持ち込んだものだった。でも、彼をチャンピオンにしたのは、目新しい彼のスタイルだけじゃなかった。訳知り顔なその態度、気だるい物腰で、死線を超えて戻るあのやり口、カルト的人気。虜となって大増殖するファンたちで、ダニーたちのグレネード・グローブ・ブランドは、いきなり大反響を呼んだ。いまだに押しも押されぬパイプ界の支配者として君臨する傍ら、ダニーはGrenadeyを立ち上げ、世界中に溢れるサポーター達は、有頂天、日毎夜毎にお祝いの毎日だ。今や誰もが認めるスノボ界の生ける伝説となったダニーは、ずっと続けてきたMTVシリーズ「The Adventures Of Danny & The Dingo」で、後進にも影響を与え続けている。だからと言って、勘違いしないでほしい。ダニーは、今もぬるいプレイなどしていない。激戦地ニュージャージーにおいてさえ、変わることなく、どこをとっても一番のプレイヤーだ。これからもずっと……。

フォロー Danny Kass
  • 全ての記事
  • ニュース
  • ギャラリー
  • ビデオ
グローバル投稿 ON