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Day2| X Games California 2023

公開日: 2023/07/23

今大会で最も忙しい1日が終わった!ベンチュラカウンティ・フェアグラウンズ&イベントセンターで開催された決勝2日目では、満員の観衆の前で最高峰のアクションスポーツが披露された。

2日目は合計9個のメダル競技が行われた。最終的に、モンスターエナジーチームは金メダル3個を含む9個のメダルを獲得した。
 
X Gamesが南カリフォルニアで再び開催されることになり、その熱量はすごいものがある。そして当然のことながら、活気に満ちた観客の応援によって、たくさんの前人未到のトリックや語り継がれる歴史的ランでパフォーマンスも向上している。
 
2日目、ベンチュラでのモンスターエナジーチームによるメダル獲得の様子を紹介しよう。

DAY2 RECAP | X GAMES CALIFORNIA

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BMXダート

ブレディ・ベイカー(Brady Baker)、X Gamesデビュー戦で金メダルを獲得

これまでで最も高度なコース設定:X Gamesの基準を満たしたBMXダートコースは、ヤバいほどパワーアップ。複雑なコースには、17フィートから25フィート規模のギャップを越える4つのジャンプなどがある。控えめに言っても、「野獣を解き放てる」可能性は十分にあった。
 
今の新人は誰だ?モンスターアーミーライダー、ブレディ・ベイカー(ニュージャージー州トムズリバー出身20歳)はベンチュラがX Gamesデビュー戦。トップクラスのライダーたちに臆することなく、すぐに1位で決勝進出を決めた。しかし、繰り返しになるが、これまでX GamesのBMXダートでメダルを獲得した新人はたったの7人。誰かがベイカーに教えてあげるべきだった。
 
ここぞというときに闘志を燃やし、ベイカーはトリプルテイルウィップバックフリップ、バースピンキャッシュロール、バー回転させながらのトラックドライバー、最後の着地でキャッシュロールダウンウィップを決めた。異次元レベルのパフォーマンスで93.00点を記録しX Gamesデビューにして金メダルを獲得した。
 
「この瞬間をリアルに感じられない。このためにずっと努力してきた。初めてX Gamesに参加してそれができたなんて…現実とは思えない。X Gamesの金メダル獲得をずっと目標にしてきた。そのメダルを首にかけているなんて、ヤバすぎる!」とX Games California 2023のBMXダートで優勝が決まった時にベイカーは語った。
 
「これまでのサポートと、X Gamesへの出場資格につながったこれまでの大会に僕を参加させてくれたモンスターファミリーに感謝を捧げたい!彼らがいなかったら、僕はここでこの金メダルを手にすることはできなかった。すごく感謝してる。」
 
ベイカーは、BMXダート予選を1位通過しそのままダート決勝で優勝したX Games史上初のルーキーとなった。X Games California 2023でまた歴史的偉業が達成された!
 

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2日目、BMXダートの金メダルがベイカーにとって最初のX Gamesメダルとなった。
 
モンスターエナジー男子スケートボードパーク決勝:トム・シャー(Tom Schaar)、苦労が報われ銅メダル
 
長い戦い:モンスターエナジー男子スケートボードパークは、ライダーにとって戦略が問われる試練となった。その理由とは、決勝に進むライダーが6人に絞られるため、12人のライダーは準決勝で勝ち残らなければならないからだ。最終的にファイナリスト6人の1人として残るためには、ミスは許されない。
 
その種目の達人トム・シャー(カリフォルニア州マリブ出身23歳)は、彼独自の経験と戦略を活かし、大きなエアとバートエクステンションを上がるバーレー・グラインド・トランスファーを含むテクニカルなトリックでファイナリスト6人の中に入り込んだ。決勝では、完璧な1本目のランに続き、2回目、3回目のランでさらにテクニカルなトリックを加えることを目論んだ。しかし最終的に、それ以上テクニカルなトリックは成功しなかった。それでも、1本目のランの記録によりシャーは銅メダルを獲得した。
 
ミニランプからバートボウルへのトランスファー、ギャップトランスファーでバートウォールをロックフェイキー、チャネルをフェイキー5-0グラインド、キッカーをキックフリップインディ、エクステンションをフロントサイドブラント、キッカーでバックサイド360ノーズグラブ、ディープエンドでヘッドハイバックサイド540、バックサイドスミスグラインド、バートコーナーでトランスファー・トゥ・フロントサイドスミスグラインド、キックフリップインディフェイキー、キャバレリアルディザスターリバート、最後にハーフキャブブラントで85.33点を記録、3位に入賞した。
 
シャーが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計11個(金メダル1個、銀メダル4個、銅メダル6個)。2日目の銅メダルは彼自身5年ぶりのX Gamesスケートボードパークのメダルであり、X Games California 2023では月曜日のスケートボードメガパーク銅メダルに次ぐ2つ目のメダルとなる。最終日の男子スケートボードバートベストトリック種目でのシャーにも注目だ。
 

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BMXダートベストトリック:モンスターアーミー、ケイデン・ストーン(Kaden Stone)が最年少出場者として銀メダルを獲得
 
年齢はただの数字にすぎない:BMXダートトラックで35分のベストトリックセッションが始まると、勝負の行方は分からなくなった。すぐにトリックのレベルはエスカレートし、ライダーたちは中途半端なパフォーマンスではメダルが取れない状況に直面した。その中で最年少のモンスターアーミーライダー、ケイデン・ストーン(カリフォルニア州コロナ出身19歳)も、X Gamesの記録に挑み、それを打ち破りにやって来た。
 
最後のランで歴史を作る:最後のランにすべてをかけ、BMXのアイコン、パット・ケイシー(Pat Casey)の追悼にその試技を捧げたストーンは、上位3位に食い込み、前人未到のトリックを成功させて記録を塗り替えた。最初のジャンプ上で巨大な1440回転を決め、銀メダルを獲得した。
 
「気分は最高だ。先日パットのころで720を成功させたら、回転しすぎたから1440を試すように彼に言われた。だから、それをやるためにここに来た。パット・ケイシーのために決めたよ。パット安らかに!君のために走ったよ!」とストーンは語った。
 
BMXダートベストトリック銀メダルは2度目の出場でストーンが初めて獲得したX Gamesメダルだ。
 

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パシフィコ女子スケートボードバート:アリサ・トゥルー(Arisa Trew)が金メダルを獲得、歴史を作る
 
若手が大活躍:ベンチュラの満員の観衆の前で、2011年が最後だったパシフィコ女子スケートボードバート種目が復活。女子ハーフパイプスケートボードの進化が、貪欲な新世代の若いリッパーたちによって十分に披露された。スピード、スタイル、テクニカルなトリックが決勝における上位3位入賞の鍵となり、最終的に10代のリッパーが表彰台を独占した。
 
歴史に残るサヨナラ勝ち:X Games Californiaに先立ち、アリサ・トゥルー(オーストラリア・パームビーチ出身13歳)はソルトレイクシティのトニーホーク・バートアラートで女子スケーターとして初めて空中で720を成功させ歴史に名を残した。今、彼女は競技会のランでその前人未到(NBD)トリックを決めようとしていた。リース・ネルソン(Reese Nelson)が首位に立つなかトゥルーの最後の試技が始まる。彼女が優勝するためには720が必要だった。そして、彼女は720を目指した…
 
決勝最後のライダーとして、トゥルーは大きなアリウープ・バックサイドエア、マックツイスト、フロントサイド・ノーズボーン、ボディバリアルマックツイスト、リーン・バリアルエア、バックサイド・エア・トゥ・フェイキー、スイッチ・フロントサイドエア、フェイキー・フロントサイド360、エア・トゥ・フェイキー、そして競技会では前人未踏のフェイキー720ミュート・エアリアルを決めた。90.33点を記録して金メダルを獲得した。歴史に残るサヨナラ勝利とはまさにこのことだ!
 
「気分は最高!ランでセブンを成功させたくて、それができたから!」と優勝を決めた際に語った。
 
女子スケートボードバートの金メダルは、トゥルーにとって初めてのX Gamesメダル。彼女は史上最年少の女子スケートバート金メダリストとして記録に残る。
 

日本の貝原が3位:トゥルーにとって厳しいライバルの1人がモンスターアーミーに入ったばかりの貝原あさひ(大阪出身16歳)だ。トニーホーク・バートアラートコンテストで2位になったばかりの貝原は、十分な高さのエアとテクニカルなトリックを融合させジャッジたちを感心させた。彼女のベストランでは、大きなメソッドエア、フロントサイドベニハナ、マドンナ、サランラップエア、キックフリップインディ、エア・トゥ・フェイキー、フェイキーポップショービットステールフィッシュ、ボディバリアルテールグラブ、フロントサイドノーズグラインド、フロントサイドノーズブラントをメイクして83.66点を記録し、銅メダルを獲得した。
 
女子スケートボードバートの銅メダルは、貝原にとって初めてX Gamesメダルとなった。
 

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BMXパーク:トーレスが妙技を競う決勝でキャリア初の金メダルを獲得、ペラサは銀メダル
 
強いものだけが生き残る:スケートボードパークの参加選手と同じように、BMXパークのファイナリストたちもタフな耐久テストにさらされていた。上位6位以内に入ることが予選通過の条件と、ハードルが上がり続ける中、何人かの有名ライダーが競争から脱落してしまった。しかし、ホセ・トーレス(Jose Torres/アルゼンチン・コルドバ出身28歳)は違った。他のライダーよりも高いエアを決め、よりテクニカルな技をランに詰め込んだ。
 
最大限度まで:トーレスは競技最後の重要な瞬間にもやってくれた。モンスターエナジーのチームメイト、ケビン・ペラサ(Kevin Peraza)が最終ランでトップの座を維持する中、トーレスは熱狂するベンチュラの観客のために全力を尽くした。2本目のランで、トーレスはミニランプからルーフへのテイルウィップ、ルーフからバースピンドロップ、スーパーマンシートグラブ、トリプルテイルウィップ、720ウィップ、フリップウィップ・トゥバースピンなど高いエアとテクニカルなトランスファーを決め、95.33点を記録。金メダルを獲得した。
 
「本当にありがとう、とても嬉しい。初めての金メダル、信じられない。夢が叶ったよ。アルゼンチンの自宅に着いたら金メダルの獲得が信じられるようになるかもしれない。モンスターエナジーには本当に感謝している。この結果にとても満足している」とトーレスは語った。
 
トーレスが現在までに獲得しているX Gamesメダルは2個(金メダル1個、銅メダル1個)
 
観客のお気に入りペラサが銀メダルを獲得ケビン・ペラサ(アリゾナ州ツーソン出身28歳)ほど観衆を沸かせるライダーがいないことがベンチュラで改めて証明された。優勝が決まったかのように見えたペラサは、コース全体を通してクリエイティブで見ごたえのあるトリックを駆使した。パーゴラに飛び出てスウィッチテイルウィップオフ、続いて360ノーズマニュアル、ミニランプでノーズウィリー450、そしてテイルウィップハイトゥロー、レール上を360ダウンサイドウィップ・トゥターンダウン、360ダウンウィップ・トゥルックバッグで93.33点を記録し2位となった。
 
ペラサが現在までに獲得しているX Gamesメダルは7個(金メダル4個、銀メダル2個、銅メダル1個)。彼は金曜日にベンチュラで行われたBMXストリート種目でも優勝した。最終日のBMXパークベストトリック種目に出場するペラサにも注目!
 

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男子スケートボードストリートベストトリック:ナイジャ・ヒューストン(Nyjah Huston)が銅メダルを獲得
 
表彰台に再び上がる:一連の怪我でX Gamesの表彰台から遠ざかっていたナイジャ・ヒューストン(カリフォルニア州ラグーナビーチ出身28歳)は、X Gamesのメダル獲得に向けて準備を整えていた。最終日のスケートストリートという一大フィナーレの前に、このベストトリック種目はナイジャが活躍しやすい自由に流せる環境を提供した。そしてもちろん、ベンチュラは、コンテストで無類の強さを誇るナイジャが得意とする巨大なストリートオブスタクルも用意していた…
 
ここ一番で決める:8人のスケーターが充実したベンチュラのコースで最高のトリックを披露した。トリックメイクのほとんどは高いグラインドボックスが目玉の火山を模したセンターピースに集中した。そしてナイジャは、そのボルケーノセンターピース上のグラインドボックスでバックサイドキックフリップ・トゥノーズグラインドをきれいに決め、制限のないセッションで銅メダルを獲得した。
 
「ここでトリックを成功させて何かを達成できると気分が良く興奮する。練習でそのトリックを1時間試してみたけど、成功させることすらできなかったから本当に興奮してる。時に、成功にはコンテストのモチベーションが必要な場合もある。明日、僕らはもっとすごいものを見せるよ。ワクワクする!」とナイジャは語った。
 
ナイジャが現在までに獲得しているX Gamesメダルは21個(金メダル13個、銀メダル5個、銅メダル3個)。最終日の男子スケートボードストリート決勝ではボブ・バーンクイスト(Bob Burnquist)のX Gamesスケートボード金メダル最多獲得数14個に並ぶチャンスがあるナイジャに注目だ!乞うご期待!

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Moto Xベストウィップ:ベルギー人チームライダーのジュリアン・ヴァンスティッペン(Julien Vanstippen)が銅メダルを獲得
 
観客のエネルギーに鼓舞される:昨年Moto Xベストウィップは、ラモーナのスレイグラウンド施設で会場に観客を入れずに非公開で争われた。しかし、ベンチュラでの忙しい一日の最後の競技として、この空中ショーは満員の観客の前に戻ってきた。観客はひねり倒したウィップエアリアルのひとつひとつに声援を送った。
 
表彰台に再び上がる:8人のライダーによるセッションが始まると、前回大会の金メダリスト、オフェン出身のジュリアン・ヴァンスティッペンが、上位3位に留まる実力を発揮した。最後の試技で、ヴァンスティッペンはコンテストのなかで最大級のターンダウンウィップで高さとスタイルを観客に再確認させ、ベンチュラで銅メダルを獲得した。
 
「少し残念だったけど、表彰台に上がれてとても嬉しい。この新しいランプを攻略する必要があると思うし、次回には準備が整うだろう。ジャンプではもっと距離が必要だ。着地を行き過ぎてしまったので、ギャップではもっと距離が必要だ」とヴァンスティッペンは語った。
 
ヴァンスティッペンが現在までに獲得しているX Gamesメダルは3個(金メダル1個、銅メダル2個)。すべてMoto Xベストウィップのメダルだ。
 
2日目も終わり、ベンチュラでの大会は残すところあと一日!最終日のベンチュラカウンティ・フェアグラウンズ&イベントセンターで行われるX Games California 2023のBMX、スケート、Moto X競技のアクションレポートも見逃すな!