X Games Ventura 2024 Day 1

X Games Ventura 2024は幸先の良いスタートを切った
世界最高峰のアクションスポーツの祭典が盛り上がりを見せた！お祭りのような雰囲気の中、歴史的なパフォーマンスで大勢の観客を魅了しているX Games Ventura 2024でモンスターエナジーが表彰台を席巻。

ベンチュラ郡のフェアグラウンド＆イベントセンターで競われた大会初日、モンスターエナジーチームは4種目でメダル7個（金2、銀3、銅2）を獲得した。

1日で4種目7個のX Gamesメダル獲得
大会はあと2日残っており、素晴らしいスタートを切った！

X Games Ventura 2024大会初日のチームの成績を紹介しよう。
 

MENS VERT

男子バート　トム・シャー（Tom Schaar）が接戦の決勝で勝利

巨大なハーフパイプで行われた男子スケートボードバート決勝は、厳しいスタートとなった。高さ14フィートのハーフパイプに突風が吹き、決勝でライダーたちはミスなくランを決めることに苦労した。トム・シャーは、大技満載のランで数ラウンドにわたって首位を守っていたが、完成度はわずか75%だった。

いざという時に決める：最終ランが始まって、ジミー・ウィルキンス（Jimmy Wilkins）の勝利が確実視された。しかし、シャーが最後の試技で、アーリーウープ・バックサイド540メロン、バックサイド540テールグラブ、アーリーウープ・ヒールフリップ・インディ・ノーズボーン、フロントサイド・ノーズグラインド、キックフリップ・インディからフェイキー、キャブ720テールグラブ、アーリーウープ・バックサイド・リップスライド、キックフリップ・ボディ・バリアル、マックツイスト・ビッグスピン・バックサイド・リップスライド、360テールグラブ・フェイキーという並外れたランで92.00点をあげ、金メダルを獲得した。

「風はまったく助けにならなかった。でもみんな本当に頑張った。クレイジーでヤバい決勝だった。とにかくランが決められてよかった」と金メダルを獲得した際にシャーは語った。

バートのルネッサンス期：シャーはこれまでに金メダルをビッグエアで獲得している。今回はキャリア初のバート金メダルを手に入れた。彼はバートスケーティングのルネッサンス期を推進し、トニー・ホーク（Tony Hawk）のプライベートハーフパイプをローカライズし、トリックを磨き上げてきた。その結果がこれだ！

シャーが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計12個（金2、銀4、銅6）。
 

芝田が銀メダルを獲得：もう一人のモンスターエナジーライダーはラン4本目にして期待通りの結果を出した。大阪出身28歳の芝田元は、風と格闘しながらラン3本を経てようやく調子を取り戻した。彼のスポンサー、バートスケート界の伝説クリスチャン・ホソイ（Christian Hosoi）の応援を受け、芝田は完璧なランをメイクして銀メダルを獲得した。

アーリーウープ・フロントフット・インポッシブル・リーンエア、アーリーウープ・マックツイスト、キックフリップ・マックツイスト、ミュート・トゥイーク・トゥ・フェイキー、フェイキー540ノーズグラブ、フェイキー540ミュートグラブ、フロントサイド・キャブ・マドンナ、シュガーケーン・グラインド、インディ・ノーズボーン・トゥ・フェイキー、そして自慢のカミカゼ・エア（フロントサイド・キャブ・フロントフット・インポッシブル・エア）を盛り込んだスタイリッシュなランで、芝田は89.66点をあげ、2位になった。

芝田が現在までに獲得しているX Gamesメダルは計8個（金1、銀6、銅1）。

男子スケートボードバート・ベストトリックにも登場するシャーと芝田に目が離せない！

BMX STREET

BMXストリート　モンスターエナジーチームが独占する表彰台にてペラサが金メダルを獲得

連続金メダル：通常ならば、BMXストリートにおいて2年連続で金メダルを獲得することはあり得ないということをケビン・ペラサ（Kevin Peraza）には誰も伝えていなかったようだ。
アリゾナ州ツーソン出身・前回大会金メダリスト、ペラサは父親になった今、最高に幸せな気分で満面の笑みでレースに臨み、あらゆる予想を覆して金メダルを獲得した。
 

逆転勝利：正直、ペラサはBMXストリート決勝で厳しいスタートを切ったと言える。彼の非の打ち所がないランは、レールを270ダウンサイドテールウィップ・オーバー・トゥ―スピックで下り、レールをダブルペグで上がってハード360アウト、スモールクォーターで巨大なフレア、レッジの横からボンク360オフ、サングラス上で180テールウィップを盛り込んでいた。しかし、これによってペラサが獲得したポイントはわずか36.33点（得点に対してX Games OG解説者のジャック ミトラニー（Jack Mitrani）などから抗議の声があがった)。

新スコアフォーマット：ライダーたちは、「ラン」と「ベストトリック」をメイクして決勝点を獲得する。そのため、「ラン」の得点で3位以内に入れなかったペラサも、大技で勝利するチャンスが残されていた。そして、彼はやってのけた。フォルクスワーゲンバスのルーフラック・レールでペグからハードウェイ180ダウンサイドテールウィップで着地し観客を沸かせ44.33点を獲得し、決勝点80.66点で金メダルを手に入れた。

「BMXストリート2回目の金メダル獲得でX Gamesをスタートできた。言葉が出ないよ！BMXは世界のトップアスリートが集まる素晴らしいコミュニティだ。そして世界最高の仲間だ。僕は最近父親になって、それは人生で最も常軌を逸した特別な瞬間だった」とペラサは語った。

ペラサが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計9個（金6、銀2、銅1）。彼はBMXダート、パーク、ストリートでX Games金メダルを獲得している唯一のアスリートだ。
 

ゴドウィンが突然現れる：ウェールズ出身の選手がX Gamesでメダルを獲得した例はない。少なくとも、カーディフ出身28歳のジョーダン・ゴドウィン（Jordan Godwin）がセッションに登場するまでは。最初のライダーとして決勝に参加し、素晴らしいランでトップの座を獲得。トゥースピックハンガー、ペグハード360、アンラッキーグラインドから180、ポールジャム180、スイッチフッティドトゥースピックハンガードロップペダルから180といったテクニカルなトリックで41.33点を獲得した。

ベストトリックで、ゴドウィンはクルックド・トゥ・クルックドグラインドからレールを180アイスピックペグ・ボンクで上がり37.33点を獲得。合計78.66点をあげたゴドウィンは、彼にとって初めてのX Gamesメダル銀メダルを獲得し、母国ウェールズのために偉業を成し遂げた！

ミルズによって表彰台独占が決まる：モンスターエナジーチームのために3位につけたのは、オーストラリア・テリーヒルズ出身26歳のルイス・ミルズ（Lewis Mills）。彼は、40フィートのレインボーレールにわたるアイスピックグラインド、バースピンアイスピックグラインドで高くホップ、トゥースピックハンガー、チェーン上をキャブ360、オーバーペググラインドからハード180アウト、マニュアル180ラインなど完璧なランをメイクして36.66点を獲得した。ベストトリックでは、テクニカルなスイッチアイスピックを巧みに操り、レールをテールウィップで上がり、38.66点をあげ、合計75.32点を獲得したミルズは、歴史に残る決勝でX Games銅メダルを手にした。

ミルズが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計3個（金1、銀1、銅1）。
 

WOMEN’S BMX PARK 女子BMXパーク

ドイツのキム・ミューラー（Kim Mueller）が初開催のメダル種目で銅メダルを獲得

歴史的前例：女子アクションスポーツにとって大きな節目となった、初めて競われる女子BMXパーク決勝では6か国からアスリートが参加。ドイツ・レムシャイト出身22歳の現ドイツ人チャンピオン、キム・リー・ミューラー（Kim Lea Mueller）は、絶好調のランで3本のランのうち最初のランで銅メダルを確定し表彰台に上った。

トールジャンプボックスを越える巨大な360キャンキャン、ディープエンドウォールのエア、クォーターパイプのキャンキャン、コーナーのテールウィップ、ソニックサインサブレッジのフットプラント、ジャンプボックス上のワンハンドエア、ヒップ上のアーリーウープ270、クォーターパイプのバースピンで、ミューラーは84.00点、銅メダルを獲得した。彼女は最後のランで360キャンキャンをワンハンドでメイクし、さらにレベルを上げた。ミューラーは、X Games夏季大会でメダルを獲得した3人目のドイツ出身の女性アスリートとして歴史に名を残した。

MOTO X BEST WHIP - Moto Xベストウィップ

ヴァンスティッペンが最後の試技で銀メダルを獲得

逆転勝利：Moto Xベストウィップ種目のダートバイクのエンジン音で、X Gamesの素晴らしい一日が締めくくられた。熾烈な決勝では、有力ライダー数名が脱落し最終的に4人のライダーに絞られ、ベルギー・オフェン出身28歳のジュリアン・ヴァンスティッペン（Julien Vanstippen）は最後まで持ちこたえた。

最後の試技となり、ヴァンスティッペンは昨年同様に銅メダル獲得が確実視された。銅メダルも悪くはないが、ヴァンスティッペンには別の計画があった。彼は、X Games Ventura 2024のMoto Xベストウィップで銀メダルを手にすべく、誰も予想しなかった非常にスタイリッシュな逆ウィップをメイクし、観衆を沸かせた。

ヴァンスティッペンが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計4個（金1、銀1、銅2）。

X Games Ventura 2024 Day2では、ベンチュラ郡フェアグラウンド&イベントセンターでBMX、スケート、Moto X種目が競われる。続報も目が離せない！