モンスターエナジーがX Games Ventura 2024を席巻
モンスターエナジーのスケートボード、Moto X、BMXのアスリートたちが、X Games Ventura 2024で金メダル11個、銀メダル8個、銅メダル11個を獲得、4つの表彰台を独占しアクションスポーツの歴史を塗り替えた。
史上最高のX Games夏季大会が終わった!X Games Ventura 2024で歴史に残るパフォーマンスを披露したスケートボード、Moto X、BMXのアスリートたちにモンスターエナジーは祝意を表したい。ベンチュラ郡フェアグラウンド&イベントセンターで行われた3日間にわたるライブ競技大会で、世界トップクラスのモンスターエナジーチームは計30個のX Gamesメダル(金11、銀8、銅11)を獲得し、大会記録もいくつか更新した。
モンスターエナジーが公式エナジードリンクパートナーとしてスポンサーを務めるX Games Ventura 2024は1995年の大会開始から70回目の記念すべき大会。6月28日から30日まで、この世界最高峰のアクションスポーツの祭典には、18か国から134人のエリートアスリートが参加した。NBDトリック、そして音楽パフォーマンスを目にしようと完売したチケットを入手できた観衆と共に、X Games Ventura 2024は時間を感じさせない瞬間を届けた。また、この大会は世界数百万世帯に向け生中継された。
モンスターエナジーチームのメダルラッシュは、初日、X Gamesに新たに加わったメダル種目で始まった。女子BMXパーク決勝では、完璧なラン1本目で現ドイツ人チャンピオンのキム・リー・ミューラー( Kim Lea Mueller ドイツ・レムシャイト出身22歳)の表彰台が確定した。トールジャンプボックスを越える巨大な360キャンキャン、クォーターパイプのテールウィップ、ソニックサインのサブレッジのフットプラントなどのトリックで、ミューラーは84.00点を獲得し、X Gamesで初めて競われる女子BMXパーク種目で銅メダルを手に入れた。彼女はまた、X Games夏季大会でメダルを獲得した3人目のドイツ出身の女性アスリートとして歴史に名を残した。素晴らしいスタートだ!
男子スケートボードバート決勝では突風にもかかわらず、ライディングは最高レベルに達した。白熱したセッションは最後のランまで続き、トム・シャー( Tom Schaar カリフォルニア州マリブ出身24歳)が逆転勝利を収めた。アーリーウープ・バックサイド540メロン、バックサイド540テールグラブ、アーリーウープ・ヒールフリップ・インディ・ノーズボーン、フロントサイド・ノーズグラインド、キックフリップ・インディからフェイキー、キャブ720テールグラブ、アーリーウープ・バックサイド・リップスライド、キックフリップ・ボディ・バリアル、マックツイスト・ビッグスピン・バックサイド・リップスライド、360テールグラブ・フェイキーなどの異次元のトリックで、シャーは92.00点を獲得し、この種目で初の金メダルを手に入れた。シャーは現在までに12個のX Gamesメダル(金2、銀4、銅6)を獲得している。
シャーと一緒にバート種目の表彰台に上がったのは、芝田元 ( Moto Shibata 日本・大阪出身28歳)。最後のランで2位に躍り出た。日本のスタイリッシュスケーター芝田は、アーリーウープ・フロントフット・インポッシブル・リーンエア、アーリーウープ・マックツイスト、キックフリップ・マックツイスト、ミュート・トゥイーク・トゥ・フェイキー、フェイキー540ノーズグラブ、フェイキー540ミュートグラブ、フロントサイド・キャブ・マドンナ、シュガーケーン・グラインド、インディ・ノーズボーン・トゥ・フェイキー、そして自慢のカミカゼ・エア(フロントサイド・キャブ・フロントフット・インポッシブル・エア)をメイクして89.66点を獲得し銀メダルを手に入れた。芝田は現在までに8個のX Gamesメダル(金1、銀6、銅1)を獲得している。
次は、大技が披露されたBMXストリート決勝。モンスターエナジーチームによる表彰台独占という結果になった。立ちはだかるのは、前回大会金メダリスト、ケビン・ペラサ( Kevin Peraza アリゾナ州ツーソン出身29歳)。
しかし、技術的に難易度の高いトリックを盛り込んだ完璧なランを成功させたにもかかわらず、競技がベストトリックに移る際に、ペラサの順位は表彰台に届いていなかった。ペラサはこのセッションで最高得点をあげたトリック(フォルクスワーゲンバスのルーフラック・レールでペグからハードウェイ180ダウンサイドテールウィップで着地)をメイクし、合計80.66点を獲得して金メダルを手にいれた!さらに、このオールテレインライダー、ペラサは本大会でさらに多くのメダル獲得を目指す。
BMXストリートで表彰台独占に貢献したのは、ジョーダン・ゴドウィン Jordan Godwin ウェールズ・カーディフ出身28歳)。テクニカルなBMXトリックを披露し、決勝の「ラン」セクションで41.33点を獲得して優位に立った。「ベストトリック」セクションに大技を温存していたゴドウィンは、クルックドグラインドからレールを180アイスピックペグボンクで上がり合計78.66点を獲得、初のX Gamesメダル銀メダルを手に入れた。また、ゴドウィンは、X Gamesメダルを獲得した初のウェールズ出身のアスリートとして歴史を作った。ルイス・ミルズ ( Lewis Mills オーストラリア・テリーヒルズ出身26歳)も表彰台に上がり、ベストトリックで完璧ランとスイッチアイスピックからレールをテールウィップ・アップして、銅メダルを獲得した。ミルズは現在までに3個のX Gamesメダル(金1、銀1、銅1)を獲得している。これで表彰台を独占したことになる。
その夜のグランドフィナーレMoto Xベストウィップ決勝は、世界のベストダートバイクアスリートたちが巨大ジャンプから超スタイリッシュなエアリアル(「ウィップ」)をメイクして観客を沸かせた。またもや番狂わせが起こり、ジュリアン・ヴァンスティッペ ( Julien Vanstippen ベルギー・オフェン出身28歳)が、その夜の最後のランで銀メダルを確定した。決勝の間ずっと3位止まりだったヴァンスティッペンは、全力を尽くし、極限までひねり倒したウィップをメイクして銀メダルを手に入れ、4個目のX Gamesメダル(金1、銀1、銅2)獲得となった。大会初日を締めくくる素晴らしいパフォーマンスだ。
2日目は、9つのメダル競技が開催されX Games Ventura 2024の出場者にとって最も忙しい1日となった。この日は、モンスターエナジー女子スケートボードストリート決勝で幕を開け、トップで予選を通過したモンスターエナジーライダー赤間凛音 ( Liz Akama 日本・宮城県出身15歳)が登場した。最終的に凛音は、ビッグレールでフロントサイド・フィーブルグラインド、レインボーレールでフロントサイド270スイッチフロントサイド・ボードスライド、ビッグレールでバックサイドスミスグラインドをメイクした完璧なランで85.66点を獲得し、銀メダルを手に入れた。そして、彼女はベストトリック種目でもメダルを獲得した。
モンスターエナジーのライダーたちによる表彰台独占は、モンスターエナジー男子スケートボードストリート・ベストトリックで最高潮に達した。先頭に立ったのは、ストリートスケーターとして史上最多勝利数を誇るナイジャ・ヒューストン ( Nyjah Huston カリフォルニア州ラグナビーチ出身29歳)。ビッグレールでノーリー・ヒールフリップ・バックサイドテールスライドなど、映像に残せるレベルの技をメイクして金メダルを獲得した。そして、ナイジャのメダル獲得はこれで終わりではなかった!表彰台独占の仕上げは、フィリペ・モタ ( Filipe Mota ブラジル・ミナスジェライス出身17歳)が自身初のX Gamesメダルとして銀メダルを獲得、ジャンカルロス・ゴンザレス ( Jhancarlos Gonzalez コロンビア・ボゴタ出身27歳)が銅メダルを獲得した。ゴンザレスは、コロンビア人初のX GamesメダリストとなりX Games史に名を残した。
BMXダート決勝でも金メダルラッシュは続いた。ブレディ・ベイカー ( Brady Baker カナダ・オシャワ出身27歳)。は、2023年X Games初出場で金メダルを獲得した後のメダル防衛に挑んだ。ブレイディは動揺することもなくラン1本目で勝利を確定させる。テーブルトップへのキャッシュロールウィップ、360トリプル・テールウィップ、バックフリップ・ダブル・テールウィップ、そして最後のヒットで720バースピン・キャッチ・バースピンをメイクして94.33点、再び金メダルを手に入れた。すごい!ベイカーとともに表彰台に上がったのは、マイク・ヴァルガ ( Mike Varga カナダ・オシャワ出身27歳)。ヴァルガは最後のラン3本目で銅メダルを獲得した。両ライダーとも、ベンチュラでのメダル獲得はこれが終わりではなかった。
モンスターエナジー女子スケートボード・ベストトリック決勝では、プログレッシブなスケートが勝負の鍵となった。凛音は10段階段のハンドレールで多彩な技を駆使し銅メダルを獲得。X Games Ventura 2024で2個目のメダルを手に入れた。彼女のメダル獲得トリックは、スケートビデオでしか目にできないようなテクニカルなフロントサイド270スイッチフロントサイド・ボードスライドだった。凛音は現在までに5個のX Gamesメダル(銀3、銅2)を獲得している。
高さ14フィートのハーフパイプで行われた男子スケートボードバート・ベストトリックでは、また一つ歴史的なスゴ技が出た。エドアルド・ダメストイ ( Edouard Damestoy フランス・ボルドー出身26歳)は、ラン1本目のスタート直後から、確実なフロントサイド ロデオ720からフェイキーをメイクし銅メダルを獲得。ダメストイは現在までに4個のX Gamesメダル(金3、銅1)を獲得している。セッション終了が告げられた後、昨年の銀メダリスト日本の芝田元 ( Moto Shibata ) は、追加の試みで、誰もやったことのないフロントサイド・フロントフット・インポッシブル540リーンエアを成功させ、世界中の視聴者を沸かせた(しかし、メダルは獲得には至らなかった)。
お次は、オールテレインの天才ケビン・ペラサ( Kevin Peraza)男子BMXパーク決勝でもメダル獲得を狙う。最高得点を記録したラン2本目で、ペラサはスーパーマンシートグラブ、トラックドライバーからアンターンダウン、360ダブルダウンサイドテールウィップ、ボックスジャンプでテクニカルなフレア180などの大技をメイクして91.00点、銀メダルを獲得した。ペラサの物語はこれで終わりか?と思ったらBMXパーク・ベストトリックでメダル獲得のチャンスがもう一度あることが判明!ペラサとともに表彰台に上がったのは、2023年の金メダリスト、ホセ・トーレス ( Jose Torres アルゼンチン・コルドバ出身29歳)。トーレスはラン3本目でバックフリップ・ダブル・テールウィップやオーニングでのマニュアルからバースピンなどの大技を決めて90.66点、銅メダルを獲得した。トーレスは現在までに3個のX Gamesメダル(金1、銅2)を獲得している。
忙しいX Games Ventura 2024 Day2の最後を飾るのは、Moto Xベストトリック。最後のランまで緊迫したセッションで、オーストラリア勢が独占する表彰台の頂点でジャクソン・ストロング( Jackson Strong オーストラリア・ロックハート出身32歳)が金メダルを手に入れた。最後のランですべてを賭けたストロングは、ハンドルバーの下に足を固定し空中を舞い上がる、フリーエクステンディド・ジャックハンマー・フロントフリップを成功させ97.66点を獲得した。Moto Xベストトリックで8個の金メダルを獲得しているストロングは、Moto X単一種目で最多金メダルを獲得したライダーとして新記録を樹立した。ストロングは現在までに16個のX Gamesメダル(金8、銀5、銅3)を獲得している。ストロングと一緒に表彰台に上がったのはハリー・ビンク( Harry Bink オーストラリア・キャンベラ出身30歳)。スタイリッシュなダブルバックフリップで銅メダルを獲得した。ビンクのX Gamesメダル獲得数は3になり、そのすべてが銅メダルだ。Day2の締めくくりに相応しい結果だ!
大会3日目は、チームにとってまた新たな勝利でスタートした。モンスターアーミーライダー・アリサ・トゥルー( Arisa Trew オーストラリア・パームビーチ出身14歳)が、女子スケートボードパークにて世界で活躍するライバルたちを相手に金メダルを守った。決勝のラン2本目で、トゥルーは、マックツイスト、スイッチ・バックサイドエア、フロントサイド・クルックド・トゥ・フェイキー、ディープエンドでハーフキャブ・フロントサイド・ノーズスライド・リバートなどテクニカルな技をメイクし87.33点を獲得した。オーストラリアの天才スケーターのメダル獲得への挑戦はまだ続く。
お次は、モンスターエナジーチームによるBMXパーク・ベストトリックの表彰台独占。チームを牽引したのは、ケビン・ペラサ( Kevin Peraza アリゾナ州ツーソン出身29歳)。ボックス上で巨大なフレアテールウィップ(高所からのフェイキーで着地)で金メダルを手に入れた。3日目のBMXストリートで金メダル、BMXパークで銀メダルを獲得したペラサは現在までに11個のX Gamesメダル(金7、銀3、銅1)を獲得している。ペラサと一緒に表彰台に上がったのは、テールウィップコーク900で銀メダルを獲得したマイク・ヴァルガ ( Mike Varga カナダ・オシャワ出身27歳)。ヴァルガは現在までに6個のX Gamesメダル(金3、銀1、銅2)を獲得している。表彰台独占の締めくくりは、ダニエル・サンドバル ( Daniel Sandoval カリフォルニア州コロナ出身29歳)。高く舞い上がるフレア・テールウィップ・トゥ・テールウィップで銅メダルを獲得し、これでX Games獲得メダル数を8(金2、銀1、銅5)にした。
モンスターエナジー男子スケートボードストリート決勝は29歳のナイジャ・ヒューストン( Nyjah Huston )にとって歴史的な節目となった。キャリア15個目、X Games Ventura 2024で2個目の金メダルを獲得し、スケートボーディングにおけるX Games金メダル最多獲得数の記録を更新した。ナイジャはラン2本目で首位に躍り出て圧倒的な強さを見せ、最後のランではビッグレールでノーリー・ヒールフリップ・バックサイドリップスライド、サングラスレールをギャップでキックフリップからフロントサイドボードスライド、VWルーフギャップでフロントサイド・ノーズグラインドなどのトリックをメイクし得点を伸ばした。ナイジャは現在までに23個のX Gamesメダル(金15、銀5、銅3)を獲得している。彼はスノーボーダーのショーン・ホワイト(Shaun White)、BMXライダーのギャレット・レイノルズ(Garrett Reynolds)と並ぶX Games最多ゴールドメダリストになった。
モンスターエナジーチームの連勝は女子スケートボードバート決勝でも続き、14歳のモンスターアーミーライダー、アリサ・トゥルー Arisa Trew は、スケートボードパークとスケートボードバートでダブル金メダルを獲得した昨年の偉業達成を再び目指した。困難なチャンレンジにも動じず、トゥルーは最初のランで勝利を確実なものにした。ボディバリアル・マックツイストなどの大技やバリアル・リーンエアのような非常にテクニカルな技で87.00点を獲得。1日で金メダル2個を獲得したトゥルーは、現在までに4つのX Gamesメダル(金4)を獲得している。また、トップ3に入賞したモンスターアーミー新メンバー貝原あさひ ( Asahi Kaihara 日本・大阪出身17歳)はスタイリッシュなエアとテクニカルなリップトリックを披露し、X Gamesで2個目のメダルとなる銅メダルを獲得した。
モンスターエナジーチームがBMXダートベストトリックで表彰台独占、最高の瞬間は最後まで取っておくというわけだ。これにより、X Games Ventura 2024での表彰台独占は4回目。金メダルを獲得した2023年勝者ライアン・ウィリアムズ ( Ryan Williams オーストラリア・サンシャインコースト出身)は、世界初のダブルバックフリップ360ルックバックを成功させた。ウィリアムズは現在までに10個のX Gamesメダル(金8、銀2)を獲得している。銀メダルを獲得したブレディ・ベイカー ( Brady Baker ニュージャージー州トムズリバー出身21歳)は、NBDトリック・キャッシュロール・テールウィップタックノーハンダーをメイク。ベイカーは現在までに3個のX Gamesメダル(金2、銀1)を獲得している。そして銅メダルを手にしたジェイ・トゥーヒー( Jaie Toohey オーストラリア・レイク・マンモラ出身33歳)は、このスゴ技連発のセッションで、ナッシングフロントバイクフリップからテールウィップをメイク。トゥーヒーは現在までに5個のX Gamesメダル(銀2、銅3)を獲得しいている。
最後にもうひとつ、X Games Ventura 2024ではX Games Real MTBビデオコンテストの結果が発表され、トム・ファン・スティーンバーゲン ( Tom van Steenbergenfカナダ出身28歳)がフィルムメーカーのカルヴァン・ヒュース(Calvin Huth)とともに金メダルを獲得した。5人のマウンテンバイクライダーとフィルムメーカーたちが、X Gamesメダルと賞金を獲得できる機会に90秒の動画クリップを提出。エキスパート審査員が選んだのがスティーンバーゲンとヒュースで、金メダルを獲得した!スティーンバーゲンの金メダル動画は、こちらから。
Watch Steenbergen’s gold medal video here.
これでX Games Ventura 2024の総括はおわり。このプレミアムな大会で30個のメダルを獲得したモンスターエナジーチームを改めて祝福!見事野獣を解き放った!
また、ベンチュラで忘れられないアクションスポーツの祭典を開催してくれたX Gamesクルーに感謝!