


大会2日目| X Games Chiba 2023
X Games Japan最終日は大盛況のうちに終了!2日目のX Games Chiba 2023で、モンスターエナジーチームは金2つ、銀4つ、銅1つ計7つのメダルを獲得。 この素晴らしい成績には、エリオット・スローン(Elliot Sloan)のスケートボードバートベストトリック金メダル、ジャクソン・ストロング(Jackson Strong)のMoto Xベストトリック金メダルなどが貢献している。
-
BMXパークベストトリック
サンドバル(Sandoval)が白熱したセッションで銀メダルを獲得
2つ目のメダル獲得:今回BMXパークで金メダルを獲得したサンドバル(28歳・カリフォルニア州コロナ出身)は、BMXパークベストトリックセッションに参加。メダル争いに完全復帰したサンドバル。2017年のX Games Minneapolisで銅メダルを獲得して以来X Gamesの表彰台には手が届かなかったが、彼は更なるメダル獲得に向け戦いに臨む!
克服:ナッシュビルで開催された2023年モンスターエナジーBMXトリプルチャレンジ決勝で起こした肘の過伸展に苦しみながらも、サンドバルは賭けにでる時が来たことを悟っていた。数本のランの後で、サンドバルはフレア・トリプルウィップを投入。メダル獲得を確実なものにし、最後のラン5本目で、大きなフレア・ダブルテールウィップ・トゥ・バースピンをメイクし、苦労の末銀メダルを手にした。
「自分にとっては、フレア・トリプルウィップよりもダブル・ウィップ・バーの方が難しかった。でも、結果を受け入れるよ。ワクワクする!」とサンドバルは語った。
サンドバルが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計6個だ(金2、銀1、銅3)。

男子スケートボードストリート
ケビン・ホーフラー(Kelvin Hoefler)自慢の高い技術精度で銀メダルを獲得
絶好調:ケビン・ホーフラー(30歳・ブラジル、サンパウロ出身)は絶好調だ。来日2週間前、オリンピック銀メダリストのホーフラーは、SLS Chicago 2023で勝利しウィンディシティの観衆を沸かせた。果たして今回のX Gamesでホーフラーは再び表彰台に上がることはできるのだろうか。
窮地における気品:X Games金メダリストやオリンピック選手、さらには新世代の若いライダーが集結する戦いの場で、ホーフラーは日本で技術面での精度を存分に披露した。
ホーフラーは決勝1本目のランでいきなり表彰台を確定させた。レールからバンクに向けてブラントスライドフェイキー、フラットレールでハーフキャブ・ブラント270、フラットレールでキックフリップ・バックサイド・リップスライド、ユーロギャップで360キックフリップ、クォーターパイプでフロントサイド・キックフリップ、ハンドレールでバックサイド・スミスグラインド、ビッグスピン・フロントサイド・ボードスライドフェイキー、スモールレールでスイッチフロントサイド・ブラントスライド、ビックレールでキャバレリアル・バックサイド・リップスライドをメイクし83.66点を記録。銀メダルを獲得した。
ホーフラーが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計6個だ(金2、銀2、銅2)。

スケートボードバート
トム・シャー(Tom Schaar)が初のスケートバートメダルとなる銀メダルを獲得
復帰:トム・シャー(23歳・カリフォルニア州マリブ出身)はここ数年間苦労していた。バートの神童シャーはいくつかの怪我で競技から遠ざかっていた。スノーボードによる怪我で2022年シーズン全大会欠場。しかし、タンパプロ2023のコンクリートジャムで優勝し表彰台に戻ってきた!
キャリア初の達成:シャーは、メガランプの天才児としてスケボーシーンに登場し、後にスケートパークの支配者へと成長を遂げた。しかし、これまでに6回スケートボードバート種目に出場して、今日までこの種目でメダルを獲得したことがなかった!
やり遂げる:決勝のラン3本目で、シャーは大会史上最もテクニカルなルーチンを成功させた。ランプ全体に巨大なアリウープ・バックサイド・リップスライド、バックサイド540メロン、バックサイド540テールグラブ、ヒールフリップ・インディ、バックサイド・テールスライド、アリウープ・テールグラブ・テールスマック、キックフリップ・インディ・フェイキー、フェイキー5-0グラインド、キャブディザスター、ブザー直前でキックフリップマックツイストをメイクして86.00点を記録し、銀メダルを獲得した。
「信じられない。やったよ!」とX Games Chiba 2023で銀メダルにつながったパフォーマンスのあとでシャーは叫んだ。
シャーが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計9個(金1、銀4、銅4)。X Gamesのメダル獲得は、2018年ミネアポリスでのビッグエア銅メダル以来。復活おめでとう!

スケートボードバートベストトリック
スローンが難しい局面で優勝
最高:スケートボードバートベストトリックに参加したライダーたちの中には、この競技の本物のレジェンドが含まれていた。ヘルメットにモンスタークローを誇らしげにあしらった55歳のトニー・ホーク(Tony Hawk)は、マドンナスイッチ・クルックドグラインドやハーフキャブボディバリアルからバックサイドブラントなどテクニカルなトリックをメイクして、年齢が単なる数字であることを証明した。まさにレジェンド!
スローンにとって厳しい一日:X Games 2022のスケートボードバートベストトリック前回金メダリスト、34歳のエリオット・スローン(Elliot Sloan)は千葉で厳しい一日を過ごしていた。このセッションで何度も試技を失敗したスローンは、チームメイトの芝田元が1位を獲得し、表彰台を逃すことを覚悟したように見えた。
感情のジェットコースター:長く歴史に残るサヨナラ勝利で、スローンはその日の最後の試技をやり遂げた。彼の高速回転キャブヒールフリップ・インディ720は会場を沸かせ、スローンに金メダルをもたらした。素晴らしい!
「感情のジェットコースター!終わったと思っていたから落ち込んでいたんだけど、もう1本ランがあることに気がついた。それで、少し希望が持てた…成功できたなんて信じられないよ!」とX Games Chiba 2023スケートボードバートベストトリックで勝利を決めたスローンは述べた。
スローンが現在までに獲得しているX Gamesメダルは計16個(金7、銀7、銅2)。


芝田が地元の観衆を沸かす:まさにハードルを高くするとはこのことだ。
地元の観衆の声援を受けて、大阪出身、27歳の日本人チームライダー芝田元が記憶に残るパフォーマンスを見せた。いきなりの完璧なキックフリップ・マクツイストでジャッジを驚かせ、見事1位に躍り出た。
最後までわからない:セッション全体で首位をキープしていた芝田に誰も追いつけないように見えた。しかし最終ランが始まりスローンが決勝トリックを成功させて逆転勝利を収めた。銀メダルに終わった芝田は真のスポーツマンシップを見せ、即座にスローンの歴史的偉業を祝福した。本物のチャンピオンだ!
芝田が現在までに獲得しているX Gamesメダルは計5個(金1、銀4)。
Moto Xベストトリック
ストロング、Moto Xベストトリック史上圧倒的な成績を残しているライダーに
思い切りやる:勝負に出る時だと確信したオーストラリア・ニューサウスウェールズ州出身、31歳のジャクソン・ストロング(Jackson Strong)は、2本目のランでMoto Xベストトリックで最高得点を記録するトリックをメイクした。同じオーストラリア人のロブ・アデルバーグ(Rob Adelberg)の猛烈な勢いを見たストロングは、ラン2本目で完璧なアンタックド・ノーハンダー・フロントフリップ(ハンドルバーから完全に手を離した状態で空中前方回転)を決め、96.33点を記録し勝利した。
「今夜はみんな素晴らしいライディングをしていた。練習してきたトリックがメイクできてよかった。僕らを迎えてくれた日本に感謝するよ。素晴らしい時間だったし、また新たに歴史に残るX Gamesだった」とX Games Chiba 2023のMoto Xベストトリックで優勝を決めたストロングは語った。
新記録:この種目でX Gamesの金メダルを7つ獲得したストロングは、X Games史上最も優秀な成績を残しているMoto Xベストトリックライダーとなった。また、ロニー・レナー(Ronnie Renner)とトラヴィス・パストラーナ(Travis Pastrana)と並んで、Moto Xの1種目での最多金メダル獲得記録を達成している。興味深いトリビア:この7つの金メダルは、すべてフロントフリップのバリエーションによって獲得している。
ストロングが現在までに獲得しているX Gamesメダルは14個(金7、銀4、銅3)。
ハリー・ビンク(Harry Bink)が3位に食い込む:プレッシャーのかかる状況に慣れているハリー・ビンク(29歳・オーストラリア、キャンベラ出身)は、スタイリッシュな動きで競技に臨んだ。そして、大事なところで決めた。テクニカルなダブルバックフリップ・ナック・ワンハンダー・ルック・トゥ・ザ・サイドで、手堅く95.00点を記録。銅メダルを獲得した。
オーストラリア勢が表彰台を独占:ビンクが銅メダル、ストロングが1位、ロブ・アデルバーグが2位となり、表彰台はオーストラリア人ライダーに独占された。前回オーストラリア勢が表彰台を独占したのはX Games Norway 2019だった。
ビンクは現在2つのX Games銅メダルを保有しており、どちらもMoto Xベストトリックによるものだ。