Day 3 | X Games California 2023
南カリフォルニアで再び有観客で開催された大会は、歴史的なパフォーマンス、サヨナラ勝利、前人未到のトリックなど、すべてが揃っていた。世界トップクラスのBMX、スケートボード、Moto Xアスリートたちに敬意を表したい。
X Games California 2023 大盛況の中、幕を閉じた
南カリフォルニアで再び有観客で開催された大会は、歴史的なパフォーマンス、サヨナラ勝利、前人未到のトリックなど、すべてが揃っていた。世界トップクラスのBMX、スケートボード、Moto Xアスリートたちに敬意を表したい。
繰り返しになるが、こうしたハイレベルのパフォーマンスが生まれたのはまさしく、活気あふれるベンチュラカウンティ・フェアグラウンズ&イベントセンターの観客たちのおかげだ。スタジアム規模の夏季X Gamesが有観客で開催されるのは実に3年ぶり。52,000人を超える観客が再び南カリフォルニアで開催されたX Gamesを体験した。そして、週末を通して、会場はすごい熱気に溢れていた。
公式エナジードリンクパートナーとしてモンスターエナジーがサポートするX Games California 2023は、1995年の大会開始から数えて68回目の大会。大会が終了しモンスターエナジーアスリートたちは21のメダル種目で合計23個のメダル(金メダル7個、銀メダル6個、銅メダル10個)を獲得した。まさに、野獣が解き放たれた!
X Games California 2023最終日のモンスターエナジーチームのアクションを振り返ってみよう。
最終日のハイライト| X GAMES CALIFORNIA
モンスターエナジー女子スケートボードパーク:アリサ・トゥルー(Arisa Trew)が前人未到(NBD)トリックで勝利
パークのスキルはどうだろう?現時点で、アリサ・トゥルー(オーストラリア・パームビーチ出身13歳)が女子バーティカルスケーティングで最も注目されている選手に違いない。女子選手で初めて空中で720を成功させ、最終日の女子スケートバート種目を含め大きなコンテストで優勝している。しかし、彼女はパーク決勝で成功することができるだろうか?最終的に彼女は成功した...
ビクトリーラップでも手を抜かない:女子スケートボードパーク決勝が最終ランに近づくと、マックツイストとヘビーなスイッチトリックでコースをすでに攻略していたトゥルーが首位に立っていた。
しかし、モンスターアーミーの新人トゥルーはビクトリーラップで手を抜くことなく、全力を尽くしてレベルを上げた。エクステンションをジュードーエア、キッカーでバックサイド・クロスボーン・エア、ギャップをバックサイド・メソッド、バートエクステンションをバリアルマックツイスト、ディープエンドでトランスファー・トゥフロントサイド・リップスライド、マックツイスト、フロントサイド・スミスグラインド、エクステンションでエア・トゥフェイキー、キッカーでスイッチ・メロンエアのコンビネーションで91.00点を記録、圧倒的な勝利を収めた。
「ランが成功してとても嬉しい。そして金メダル獲得でさらに嬉しい!」とトゥルーは語った。
トゥルーは現在までにX Games金メダルを2つ獲得している。どちらも最終日ベンチュラで獲得したものだ。
グレース・マーホーファー(Grace Marhoefer)が銅メダル獲得:パーク決勝で同じようにビースト・モードをあげた20歳のモンスターアーミーライダー、グレース・マーホーファーは、ランプとストリート技を上手く組み合わせてトップ3に食い込んだ。とりわけ、ほとんどのライダーがマーホーファー入賞の決め手となったトリックに役立った頑丈なストリートレールを避けていたことを考慮して欲しい!
マーホーファーは自己最高得点を記録したランで、ボウルコーナーを長いフロントサイド・スミスグラインド、バートエクステンションでエッグプラント、キッカーレールからトールドロップへフロントサイド・スミスグラインドを決め81.66点を記録し、銅メダルを獲得した。
マーホーファーが現在までに獲得したX Gamesメダルは1つ。
BMXパーク・ベストトリック:ケビン・ペラサ(Kevin Peraza)が驚異のトランスファーで会場を沸かせる
新たなBMXのMVP:BMXパークベストトリック決勝に出場する前から、ケビン・ペラサ(アリゾナ州ツーソン出身28歳)は、X Gamesで最高の週末を味わっていた。ベンチュラでは、BMXダート、パーク、ストリートの各種目でX Games金メダルを獲得した初のライダーとして歴史に名を残した。その後、彼はBMXパークでも銀メダルを獲得...でもそれが最後ではなかった!お次は、BMX史上最も優れたパフォーマンスを披露した!
すべてのセッションを締めくくるセッション:BMXパークベストトリック決勝のレベルは、かつてないレベルまでエスカレートした。その中で目立つにはどうすればよいだろう?ペラサは、勝利をつかめるロケーションとバンガートリックの完璧な融合ポイントを見つけた。デッキから7フィート上の幅の狭いパーゴラブリッジに跳びあがり、ペラサは360ウィップドロップで下のボウルにトランスファー。観衆を興奮させ、金メダルを獲得した。
「言葉が出ないけど、BMXはとんでもなく最高だ!すごく特別だ。ここにいる全員がお互いを応援している。X Gamesがカリフォルニアに戻ってきて、僕のスタイルにぴったりの会場とパークで、初日からずっと楽しんでいる」とBMXパークベストトリック決勝で金メダルを獲得したペラサは語った。ペラザはまた、この勝利をチームメイトのパット・ケイシー(Pat Casey)の追悼に捧げた。「これは彼のためだ!彼ならそうするはずだ。だから僕は彼のために、そうするためにここにいる!」
ペラサが現在までに獲得しているX Gamesメダルは8個(金メダル5個、銀メダル2個、銅メダル1個)。
サンドバルが銅メダルを獲得:最もイノベーティブかつクリエイティブなトリックメイクといえば、ダニエル・サンドバル(Daniel Sandoval・カリフォルニア州コロナ出身29歳)ははずせない。X Gamesで数々のメダルを獲得してきたこのベテランライダーは、ベンチュラで限界を超えるトリックを成功させた。センターキッカー上で、360ダブル・ウィップ・トゥ・ダウンウィップをメイクし、銅メダルを獲得した。
サンドバルが現在までに獲得しているX Gamesメダルは7個(金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル4個)。
男子スケートボードストリート:ケルビン・ホーフラー(Kelvin Hoefler)が銀メダル獲得を成し遂げる
何が起こったのか?X Gamesにおいて、この男子スケートボードストリート決勝ほど高レベルのトリックをこれまで目にしたことがあっただろうか?最高得点を目指す試技の機会はわずか3ランしかなく、ファイナリストたちはここぞというときに成功する必要がある。それができなければ、X Gamesメダルには手が届かない。
鋼の神経:ここぞというときに実力が発揮できるという点では、ケルビン・ホーフラー(ブラジル・サンパウロ出身30歳)よりも優れたスケートボーダーはほぼ存在しない。追い詰められながらも、このオリンピック銀メダリストは、決勝で3度目にして最後の試技で魔法のような方程式を見つけた。
ビッグレールでのキックフリップ・バックサイドリップスライドから始まり、ボルケーノレッジでバックサイド・スミスグラインド、ユーロギャップで360フリップ、ハバレッジでキャバレリアルテールスライドフェイキー、ボルケーノレッジでキックフリップ・クルックド、レールをノーリーフロントサイドボードスライド、トールレールでキックフリップバックサイドテールスライドフェイキーを決めて90.66点を記録し、銀メダルを獲得した。
「ここで起こったこと、それは夢が叶ったということだ。苦労は報われる!どのトリックも特別なものだった。このコースはかなり変わっていて、見た目はいい感じだけど、一つ一つのオブスタクルを滑るのがとても難しい。だから、僕が決めた一つ一つのトリックはマジで半端ない。すべてのモンスターたちに叫びたい。モンスターエナジーライダーになるという夢が叶った、そして日々チームのためにスケートできることが喜びだ!」とホーフラーは語った。
ホーフラーが現在までに獲得しているX Gamesメダルは7個(金メダル2個、銀メダル3個、銅メダル2個)。
パシフィコ・スケートボードバートベストトリック:芝田が銀メダル、ダメストイが新しい空中技で銅メダル
ベストを最後の楽しみにとっておく:最終日のグランドフィナーレ、パシフィコ・スケートボードバートベストトリックセッションには、スケートボードのアイコン、トニー・ホーク(Tony Hawk)を含むトップクラスのハーフパイプライダー10名が参加した。ベンチュラの熱狂的な観衆の声援を受けて、ライダーたちはためらうことなく、最もイノベーティブで画期的なトリックを披露した。「これはこれまで見た中で最高のバートベストトリックコンテストだ!」とX Gamesコメンテーター、ブランドン・グラハム(Brandon Graham)は言った。そして、彼の言う通りだった!
NBD(前人未踏)ナイト!:X Games Californiaのグランドフィナーレにふさわしく、このコンテストでは、幾つかの前人未踏の技の成功がバーティカルスケートボードの歴史に刻まれた。ハイライトには、空中でジュードー900をメイクして1位になったブラジルのギー・クーリ(Gui Khury)、コーピングの上のサーフボードデッキでアリウープ5-0グラインドフェイキーをメイクしたモンスターエナジーのトム・シャー(Tom Schaar)などがあげられる。また、540ダブルキックフリップインディを成功させたイギリスのポール・リュック・ロンケッティ(Paul-Luc Ronchetti)とメダルを獲得したモンスターエナジーライダー2人も忘れてはならない。
芝田が銀メダル獲得:それまでの試技で確実な着地を目指してきた芝田元(大阪出身27歳)が、複雑なアリウープ・キックフリップ・マックツイストを決めついに銀メダルを獲得...観衆は熱狂した!
「なんだか言葉が出ない。今日のコンテストでキックフリップ・アリウープ・マックツイストを決めることが出来て本当にうれしい。たった3回のランだったので、ちょっと緊張たけど、うれしい。今日はみんなすごかった。今日、X Gamesに参加できて本当に光栄に思う。X Gamesが再びカリフォルニアで開催されたことは自分にとって意味深い。モンスターエナジーファミリーに大感謝!来年また会おう!」と最終日にX Games銀メダルを獲得した際に芝田は語った。
芝田が現在までに獲得しているX Gamesメダルは7個(金メダル1個、銀メダル5個、銅メダル1個)。
ダメストイがNBDを決める:次に控えるむき出しの意志力とエネルギーは半端ない。コンテストの前に、モンスターエナジーライダーのエドアルド・ダメストイ(Edouard Damestoy・フランス・ボルドー出身26歳)は、コンテストに向け前人未踏(NBD)のエアリアルを宣言していた。そして、X Games最後の試技で、ダメストイはそれを完璧に決めた。彼の強力なフロントサイド・ロデオ720エアリアルは世界中に衝撃を与え、銅メダルを獲得した。
「このトリックの成功は計画通りだったし、とても満足している。モンスターエナジーファミリーの一員でいられてマジでうれしい。みんなが僕を信じてくれて感激だ。モンスターエナジーチームはクール。だから、これからの長いキャリアと体験する多くのことを楽しみにしている。ベンチュラに来たのは初めてだけど、とても気に入ったよ。観客は本当に熱くて、楽しい時間を過ごせた。そして来年もX Gamesに戻ってきたいね」とダメストイは語った。
ダメストイが現在までに獲得しているX Gamesメダルは4個(金メダル3個、銅メダル1個)。
これでX Games California 2023が終了した!世界最大のアクションスポーツの祭典で23個のメダルと歴史を作るパフォーマンスを披露したモンスターエナジーアスリートたちを改めて祝福したい!
そして、有観客で再びこのアクションスポーツの大会を開催してくれたX Gamesのチーム全員に心から感謝したい。まさしく特別な大会だった!