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Day One | X Games Japan 2022

公開日: 2022/04/20

芝田元と佐々木元がX Games Chiba 2022初日にメダルを獲得 日出ずる国で初開催のX Games!X Games Chiba 2022が金曜日に東京湾のZOZOマリンスタジアムで開幕し、モンスターエナジーのアスリートたちが主要競技で表彰台に上がった。

芝田元と佐々木元がX Games Chiba 2022初日にメダルを獲得

日出ずる国で初開催のX Games!X Games Chiba 2022が金曜日に東京湾のZOZOマリンスタジアムで開幕し、モンスターエナジーのアスリートたちが主要競技で表彰台に上がった。

大会初日、2つの競技でモンスターエナジーの日本人ライダー2人がメダルを獲得。2人とも名前を「元」といい、大阪出身26歳の芝田元は白熱したスケートボード・バート決勝で銀メダルをつかみ取り、千葉出身36歳、地元のヒーロー佐々木元は、今回復活した競技BMXフラットランドで銅メダルを獲得した。

公式エナジードリンクパートナーとしてモンスターエナジーが提供するX Games Chiba 2022は、64回目にして日本初開催となる。この招待制の大会には18か国から90人以上のアスリートが参加している。この世界最高峰のアクションスポーツ大会では、3競技(BMX、スケートボード、Moto X)、10種目で合計30個のメダルをめぐって争いが繰り広げられる。

新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年夏季のX Gamesが中止に、2021年夏季のX Gamesは一般公開がされなかったが、X Games Chiba 2022は再びスタジアムで開催される。それについては、アメリカのケーブルテレビネットワークであるESPNと日本のイベント制作会社新創社が千葉市と共同で主導するコンソーシアムX Games Japan組織委員会に感謝したい。

X Games Chiba 2022の1日目の試合展開を紹介していこう。

 

スケートボード・バート

ZOZOマリンスタジアムの観客は、週末の最初の公式メダル種目、スケートボード・バートで高いエアとスタイルに盛り上がった。決勝に進んだのはブラジル、フランス、日本、そして米国出身の8人のライダーたちだ。

しかし、ジャムセッションが始まると、唯一の日本人ファイナリスト、スタイルに定評がある大阪出身のアイコン芝田元に注目が集まった。昔ながらの動きと新しいテクニカルなトリックを彼流にスタイリッシュに融合させていることで知られる芝田は、すぐに、ラン1本目でX Gamesメダル獲得を確定させた。

日本の観衆の前で、芝田は巨大なバックサイト・メソッドエア、ワンフット・ジャパンエア、ミュート・マックツイスト、ステールフィッシュ・マックツイスト、フロントフットインポッシブル・リーンエア、スロブ・エアフェイキー、バックサイト・グラブフェイキー540、フロントサイド・ゲイツイストマドンナ、アリーウープ・バックサイトリップスライドからスミス・グラインド、ファストプラントからフェイキ―、そして彼のオリジナル、フロントサイト・ゲイツイストとフロントフットインポッシブルを融合させたカミカゼ・エアをフィーチャーした完璧なランにまとめた。

5本目にして最後の試技で完璧なランを見せた芝田は銀メダルを獲得。1位は米国のジミー・ウィルキンス(Jimmy Wilkins)。13歳からプロスケートボーダーをしている芝田は今回4つ目のX Gamesメダル(金1メダル、銀3メダル)を獲得した。

この決勝で芝田のライバルとなったのは、ニューヨーク・シティ出身の33歳モンスターエナジーライダーのエリオット・スローン(Elliot Sloan)だった。X Games 2021で2つの銀メダル(スケートボード・バートとベストトリック)を獲得した後、メダル有力候補として参戦したスローンはランを完璧にまとめることに苦労した。

5本目の最後のランにすべてがかかり、スローンは自分のリズムに乗り完璧なラインを決めた。フロントサイド・ノーズボーン、バックサイド540インディ、バックサイド540テールグラブ、アリウープ・バックサイドエア、キックフリップ・インディ、バックサイド540メロン、フロントサイド・ヒールフリップ、インディ・ノーズボーンフェイキー、バックサイド720インディ、360エアフェイキー、ヒールフリップ・ゲイツイストを決め、4位フィニッシュ。表彰台には僅かに届かなかった。

この2人の戦いはこれで終わりではない。2日目には、クリエイティブなスケートボード・バート・ベストトリックコンテストで、芝田とスローンは新たなX Gamesメダルの獲得に向けて戦うことになる。

BMXフラットランド

X Games Chiba 2022では、日本にたくさんのファンがいる昔ながらのユニークな種目BMXフラットランドが復活。この種目はX Games Los Angeles 2003を最後に大会種目から除外されてきた。そして19年後、観衆はこの競技のアイコンたちに対して新たな逸材を競わせる接戦を目の当たりにした。

この種目ではBMXアスリートは平らな地面でトリックを披露する。障害物やジャンプはなく、代わりにライダーたちは流れるようなトリックの組み合わせで彼らのスタイルと技巧を披露する。車輪上のバレエと同じように、BMXライダーは、バランスと優雅さを誇示するために、バースピンとスイッチスタンスを駆使して一輪でマニュアルを維持する。

BMXフラットランドはトーナメント形式で競われるため、エキサイティングな展開となる。つまり、フランス、日本、スペイン、米国を代表する8人の参加ライダーたちはミスが許されない。

モンスターエナジーの佐々木元は、同競技のアイコン的存在、そしてパイオニアとして戦いに挑んだ。故郷の千葉でフラットランドBMXスクールを運営している36歳の佐々木。最近では2021年のUCIフラットランドBMX世界選手権で2位に入賞している。

オープニングバトル、佐々木はスペインのビッキー・ゴメス(Viki Gomez)と対戦した。前輪でバランスをとる彼の技能をフルに発揮し、佐々木は完璧なノーズウイリーのコンビネーションで口火を切る。ゴメスがマニュアルを試みて足場を失ったとき、佐々木は準決勝に進むためにテクニカルなバースピンとペグマニュアルを成功させた。

準決勝、フランスのアレックス・ジュメリン(Alex Jumelin)との対決は難しいものになった。この戦いの序盤で、佐々木はバーホップでミスをして勢いを失う。ジュメリンが金メダルを争う決勝に進んだとき、佐々木は自身初のX Gamesメダル獲得に向け、銅メダル争いに挑むことになった。

フランスのマティアス・ダンドワ(Mathias Dandois)と対峙し、佐々木は完璧なフォームを取り戻した。ミスのないクロスフットノーズウィリーでこのラウンドを開始。ダンドワが苦戦している間、バイク全体でスタンスを変えながら佐々木はバランスを維持。佐々木は、ヒッチハイカー・スタンスとハング5ピボットからスムーズにクロスフット・クラックパッカータービン、そして後方にスピンするクロスフット・クラックパッカーを投入して難易度を上げた。それが功を奏し、ジャッジたちは佐々木に銅メダルを授与した。

フラットランドBMXのアイコンと見なされているモンスターエナジーの佐々木は、日本選手権で16回の優勝経験がある。今回彼は、NORA Cupナンバーワンフラットランダー・オブ・ザ・イヤー(2010/2011年)の連続タイトル獲得など、彼の長い業績リストに「X Gamesメダリスト」が加わった。

X Games Chibaの競技を見逃してしまったとしても大丈夫。X Games公式YouTubeチャンネルで、スケートボード・バートBMXフラットランドのアクションを全てリプレイすることができる。

X Games Chiba 2022大会2日目、スケートボード・バート・ベストトリック女子スノボードパーク、BMXパーク、Moto Xベストウィップ、BMXストリートのレポートも要チェックだ。

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