


Day Three | X Games Japan 2022
スケートボードの天才児について話をしよう。ライッサ・レアウは、14歳にして東京五輪スケートボード・ストリートでの銀メダル、ストリートリーグ2021年シーズン2回の勝利など、すでに経験豊富なベテラン並みの実績を持っている。
X Games Chiba 2022大会3日目にライッサ・レアウ(Rayssa Leal)が金メダルを獲得
さよならX Games Chiba!日本初開催のX Gamesは大成功を収めた。最終日のX Games Chiba 2022は丸1日スケートボード種目に捧げられた。何よりも、モンスターエナジーのアスリートたちが3つのスケート種目で4つのメダルを獲得することになった!
その日の大きなニュースは、ブラジル・インペラトリズ出身の14歳、スケートボードの天才児ライッサ・レアウがトップに躍り出て、女子スケートボード・ストリートで自身初のX Games金メダルを獲得したことだ。
大会最終日、モンスターエナジー・チームはメダル獲得数を大きく増やした。3日間の大会で、チームはX Games Chiba 2022におけるBMX、Moto X、スケートボードの3競技で11個のメダル(金2メダル、銀4メダル、銅5メダル)を獲得した。 それでは、X Games Chiba 2022大会3日目の試合展開を紹介していこう。
女子スケートボード・ストリート
スケートボードの天才児について話をしよう。ライッサ・レアウは、14歳にして東京五輪スケートボード・ストリートでの銀メダル、ストリートリーグ2021年シーズン2回の勝利など、すでに経験豊富なベテラン並みの実績を持っている。
レアウのメダルコレクションに欠けているのはX Gamesの金メダルだけ。それもこの最終日で変わろうとしていた。この若きブラジル人リッパーはX Games Chiba 2022にやって来てついにやってのけた。決勝の1本目のランでトップに躍り出たのだ。
レアウはビッグレールでフロントサイド・フィーブル、キックフリップ・バックサイト・リップスライド、Aフレームレールをバックサイド・スミスグラインド、ロンドンギャップをキックフリップ、折り鶴のキッカーでオーリー、そしてビッグレールでフロントサイド・ブラントスライドを決めた。他の選手が追い付こうと苦労している間、レアウは次のランのビッグレールでバックサイド・リップスライドを決め、X Games史上最年少の女子金メダリストとして勝利を収めた。
「何も心配はなかった。自分のスケートに自信があるから。毎日トレーニングをして、何をするべきか分かっている。でも、何よりも楽しんでいる。」と、レアウは言った。
現在インスタグラムでは660万人のフォロワーがいるレアウ。世界的に初めてスポットライトを浴びたのは2015年、彼女が6歳の時に妖精の衣装を着て階段セットをヒールフリップで降りるバイラル動画だった。彼女は2020年東京五輪でブラジルを代表し、銀メダルを獲得した。


男子スケートボード・パーク
非常に競争の激しい男子スケートボード・パーク決勝でも若き逸材が輝きを見せた。白熱するジャムセッションのなか、カリフォルニア・スケートパークス設計のコースにオーストラリア、日本、米国出身のライダーたちが挑んだ。
セッションが終わり、オーストラリア・ミナムラ出身、18歳のキーラン・ウリー(Kieran Woolley)はトップレベルのライバルに対して健闘し、初めてX Gamesの表彰台に上がった。
ストリートやランプで乗ることができる全地形対応スキルで知られるウリーは、エクステンションでアリウープ・フロントサイド5-0グラインド、ディープエンドでフロントサイド・フィーブルグラインド、バックサイド・クロスボーンエア、フロントサイド・ボーンレス、エクステンションでフロントサイド・ノーズグラインド・トランスファー、インディヒールフリップ、ディープエンドでフロントサイド・スミスグラインド、フロントサイド・インバート、インディ・バリアルヒールフリップ、ディープエンドでテクニカルなエッグプラント・リバートでコースに挑み、銀メダルを獲得した。
X Gamesのメダルを初めて獲得する前、ウリーはカウタウンの2022年PHXAMコンテストで2位に入賞している。彼が5位でフィニッシュした昨年夏の東京五輪でカメラマンを倒してしまったことも記憶に残っているかもしれない。ウリーは2021年12月にフィラデルフィアで開催されたレッドブル・コールドボウルコンテストで優勝し、オーストラリアのスラムマガジンによって2022年スケーター・オブ・ザ・イヤーアワーズのニュー・ジェン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
同じように表彰台に上がった、アリゾナ州ツーソン出身の前大会金メダリストでモンスターアーミーライダー、リアム・ペース(Liam Pace)は決勝でガッツを見せなければならなかった。最初のランで、21歳のペースは足を負傷し力なく競技を終えていた。
それにもかかわらず、ペースは堅実なパフォーマンスで粘り強く、トップ3に食い込んだ。フロントサイド・フィーブル、コーナーでバックサイド・スミスグラインド、インディ360エア・ザヒップ、エクステンションでノーズグラインド・トランスファー、ディープエンドでインディ540、コーナーでバックサイド50-50トランスファー、クロスボーンエア・トゥ・テール、フロントサイドエア・リバートザヒップ、キャバレリアルディザスターなどの動きで、そのパフォーマンスに相応しい3位入賞を果たした。
ペースは、X Games 2021スケートボード・パークで優勝し話題になった。2019年の全米選手権でも銅メダルを獲得している。
男子スケートボード・ストリート
X Games Chiba 2022で最も期待されていた競技、男子スケートボード・ストリート決勝は、大雨の影響で中止になりかけた。ライダーたちは2本しか滑走することができなかったが、これによって若い新人選手が強烈なランを披露し、X Gamesの歴史を作った!
歴史的な番狂わせを起こしたのは東京出身15歳のモンスターエナジー・ライダー池田大暉だった。素晴らしい1本目のランによって銀メダルを獲得。X Gamesルーキーの大暉は、自信と技術的なコントロールを持ってスケートをし、一流の動画映像で紹介されるようなトリックを披露した。
大暉は大きなフリップフロントサイド・ボードスライドでハンドレールに挑み、続いてレールをキックフリップ・フロントサイド・ブラントスライド、レールを270リップスライド・リバート、折り鶴キッカーを360フリップ、そして大きな階段セットで特大のハードフリップを決めた。雨で競技が中止になる前に他のファイナリストたちがランを成功させることに苦労するなか、大暉は2本目のランで階段セットをダブル360キックフリップで降りるトリックを決めかけるなど、果敢にチャレンジした。大暉は1位の堀米雄斗に続く2位でX Gamesデビュー戦を終えた。
この銀メダルは、15歳の大暉にとって初めてのX Gamesメダルとなった。このルーキーは13歳にしてX Games Minneapolis 2019のジュニアストリート部門ですでに金メダルを獲得している。これからの彼の活躍に注目だ!


モンスターエナジー・チームは、X Games Chiba 2022で11個のメダル(金2メダル、銀4メダル、銅5メダル)獲得という素晴らしい結果を残した。
X Games Chibaの競技を見逃してしまったとしても大丈夫。X Games公式YouTubeチャンネルで、全ての競技をリプレイすることができる。