


スノーボードとフリースキーのアスリートたちがスイスで世界選手権のタイトルを獲得
ゾイ・サドウスキー=シノット(ニュージーランド・ワナカ出身 24歳)が、スノーボード・スロープスタイル世界選手権で3度目の優勝、バーク・ルードはフリースキー・スロープスタイル世界選手権で2度目の優勝を飾る
FIS世界選手権が開幕! モンスターエナジーは、スイスのエンガディンで開催された2025年FISスノーボード&フリースキー世界選手権での勝利と表彰台を掴んだスノースポーツアスリートたちを祝福する。
ゾイ・サドウスキー=シノットは、金曜日に行われた第16回スノーボード世界選手権女子スロープスタイルで優勝し、3度目の世界女王に輝いた。日本の村瀬心椛(岐阜県出身 20歳)も、2位の表彰台に上がった。
同じく金曜日に行われた第20回フリースタイルスキー世界選手権では、バーク・ルード(ノルウェー・オスロ出身 24歳)が、男子フリースキー・スロープスタイルで2度目の優勝を果たし、同じ表彰台には、アレックス・ホール(アメリカ・ユタ州パークシティ出身 26歳、)も3位に入賞した。女子フリースキー・スロープスタイル決勝では、ミーガン・オールダム(カナダ・パリーサウンド出身 23歳)が3位でフィニッシュした。
スイス エンガディン地方で開催されているこの選手権大会には、スノースポーツ界のトップアスリートたちが集結した。国際スキー・スノーボード連盟(FIS)公認のこの大会で、スロープスタイル両競技の世界チャンピオンが決定した。来週は、ビッグエアとハーフパイプの各種目で優勝者が決まる。
スノーボード・スロープスタイル:モンスターエナジーのゾイ・サドウスキー=シノットが世界選手権で優勝
女子スノーボード・スロープスタイル決勝で、ゾイ・サドウスキー=シノットは第16回スノーボード世界選手権の優勝候補としてスタートを切った。ゾイ・サドウスキー=シノットは、すでにスロープスタイルの世界選手権で2度の優勝経験があり、フラッハウウィンクル(オーストリア)で開催されたFISクリスタルグローブ(同種目の年間総合優勝杯)を獲得したばかりだった。
ゾイ・サドウスキー=シノットは、2本目のランで勝利を確実なものにした。最終滑走者としてスタートしたが、1本目で苦戦し、5位という状況だった。全てを賭けた2本目では、レールセクションで、キャブ270ボードスライド270、フロントサイドブラント450ステールフィッシュを決め、続くジャンプセクションでは、スイッチバックサイド900インディ、フロントサイド1080ウェドル、バックサイド1260メロン、キャブアンダーフリップ540インディ、そして最後のレールでバックサイドブラント270アウトを完璧に決め90.15点を獲得した。

「1本目のランでミスをしてしまい、最後のランに入る前はすごくプレッシャーを感じていました。でも、みんな本当に素晴らしい滑りをしていた。」と、モンスターエナジーのゾイ・サドウスキー=シノットは語った。「みんなのランを見るのは最高に刺激的で、それが自分のランを決めたいという気持ちに火をつけてくれました。あのような完璧なランを試合で決めたのは初めてなので、本当に最高に嬉しいです。」
これはゾイ・サドウスキー=シノットにとって、2019年と2021年の大会に続く3度目のFIS世界選手権タイトルとなった。オリンピック金メダリストであるゾイ・サドウスキー・シノットは、今シーズンでは、怪我から復帰し、X Gamesアスペン2025のスロープスタイルで金メダルを獲得。さらに同種目のFISクリスタルグローブも手にしている。
フリースタイルスキー・スロープスタイル:モンスターエナジーのバーク・ルードが世界選手権タイトルを獲得
男子フリースタイルスキー・スロープスタイルの世界選手権では、バーク・ルードが2度目となる名誉ある優勝を果たした。
2本目のランでルードは、最初のレールでレフト270オン・フロントスワップ・フロント270アウト、続くジャンプ台のレールでスイッチレフト270オン・バックミスティー810セーフティ、そしてスイッチレフトダブルコーク1800ブラント、スイッチライトダブルコーク1620セーフティ、レフトダブルバイオ1800ミュート、ライトダブル1080セーフティ、さらにバターパッドへのライト180からスイッチライトテイルズオーバー270オン・フロントサイド270アウトという高難度のトリックを完璧に繋げ、89.10点を獲得して勝利を手にしました。
「本当にハングリーな気持ちで、スキーへの情熱と愛情が戻ってきた。今シーズンはただスキーに集中して、色々なことに挑戦できて最高だ。アーバンなスタイル(人口的な障害物を利用して行うスキースタイル)や、新しいトリックにも挑戦できた。とにかく楽しんでいる。」とルードは語った。
また、表彰台に上がったアレックス・ホールは、テクニカルな滑りで3位を獲得した。1本目でミスをした後、ホールは2本目で完璧なラインを滑りきった。その内容は、スイッチテイルオーバー・オン・トランスファーバック450アウト、スイッチレフト270オン・バックスワップ450アウト、レフトダブル1440リバースジャパン、ライトダブル1080ブリングバック900セーフティ、スイッチレフトダブル1440ミュート、スイッチライト540ミュート・トゥ・レフトコーク720リバースセーフティ、そしてレフトフロント360スワップバック270アウトで、84.72点を獲得し、銅メダルを手にした。
女子フリースタイルスキー・スロープスタイル決勝では、ミーガン・オールダムが3位に入賞した。最高得点を記録した1本目で、オールダムはスイッチレフト270オンバックサイド270アウト、ライトフロントサイド450アウト、ライトキャブ900テールグラブ、スイッチレフト900テールグラブ、レフトダブル1080セーフティ、レフトアリーウープ720ジャパン、そして最後のレールでレフト270オン・フロントサイド270アウトを成功させ、70.63点を獲得して銅メダルを手にした。
先日開催されたサンモリッツ・エンガディン2025 FISスノーボード&フリースタイルスキー世界選手権が戻ってきて、ビッグエア(3月28日・29日)とハーフパイプ(3月29日・30日)の競技で優勝者が決定する。お見逃しなく。