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X Games Aspen 2023 Day1 report

公開日: 2023/01/27

冬季X Games Aspen 2023は初日から素晴らしい大会となった。コロラド州アスペンスノーマスのバターミルクマウンテンで開催された本大会で、モンスターエナジーのアスリートたちは、4種目で金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル3個、計7個のメダルを獲得した。

冬季X Games Aspen 2023は初日から素晴らしい大会となった。コロラド州アスペンスノーマスのバターミルクマウンテンで開催された本大会で、モンスターエナジーのアスリートたちは、4種目で金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル3個、計7個のメダルを獲得した。

Day1 - X Games Aspen 2023 

女子スノーボードスロープスタイル
ゾイが金メダル、テスは偉業を成しとげ、心椛は表彰台フィニッシュ

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コース:伝説的なスロープスタイルのコースには7つの仕掛けがあり、ライダーたちは最初に、数々のハンドレール、キッカー、ポールジャムからなる3つの連続レールセクションに挑む。その後、最後の巨大な「マネーブーター」を含む2つのシャークフィンヒップセクションと2つのブータージャンプで構成される4つのジャンプが続く。

スロープスタイルは35分間のジャムセッションで最高得点のランを目指す。ライダーたちは順番に出走したが、絶え間ない降雪と曇り空により、コース上に困難な条件と視界不良が生じた。

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ゾイ・サドフスキシノット(Zoi Sadowski-Synnott)がその悪条件に挑む:X Games Aspen 2022の金メダリスト、ゾイ・サドフスキシノットは、最終ラン直前で2位。2022年北京五輪金メダリストは初日の最終ライダーとなった。彼女はその悪条件の中で完璧なランを成功させ、ガッツと戦略を見せつけた。

彼女はレインボーレールを50-50ギャップからボードスライド、レールをフロントサイド・リップスライド プレッツェルでダウン、ロングレールをギャップからキャブ270フェイキーでレールセクションをこなした。続くジャンプセクションは、キャブ・アンダーフリップミュートをシャークフィン上で、フロントサイド720ミュート、バックサイド900テールグラブ、スイッチバックサイド900インディをマネーブーター上で成功させた。これによって、現チャンピオンは見ごたえのあるサヨナラ勝利で金メダルを守り抜いた。

ゾイはこれまでに8つのX Gamesメダル(金メダル5個、銀メダル2個、銅メダル1個)を獲得し、スロープスタイルで4度の優勝経験がある。また、2022年北京五輪でスロープスタイルでは金メダル、ビッグエアでは銀メダルも獲得し、あっという間にルーキーから絶対覇者に昇りつめた。

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テス・コーディ(Tess Coady)が競争を盛り上げる:ゾイの一番のライバルは、完璧なランを決め最後の瞬間までトップの座を維持していたテス・コーディだった。キンクレールを50-50からボードライドフェイキー、キャブ180 180オフ、ファイナルレールをスイッチボードスライド270、キャブ・アンダーフリップ・インディ、フロントサイドアンダーフリップ・インディ、スイッチバックサイド900ミュート、バックサイドダブルコーク1080インディグラブで、2回目のX Gamesにして銀メダルを獲得した。

テス・コーディの歴史的ラン:この歴史的な銀メダルは、コーディにとって最初のX Gamesメダルであることに加え、女子スノーボードスロープスタイル種目でオーストラリア人ライダーが初めて獲得したメダルでもある。コーディは、2022年北京五輪でスロープスタイル銅メダルを獲得しておりすでに故郷のヒーローになっている。

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村瀬心椛がポディウムフィニッシュ:心椛によってモンスターエナジーチームの表彰台独占が決定した。村瀬心椛は、視界不良にもかかわらず、完璧なランを目指してガッツと決意を見せつけた。50-50リバート、キャブ180オン・バックサイド360オフ、50-50リップスライドプレッツェル、スイッチバックサイド180インディから巨大なバクフリップメロン、トラックドライバー1080、バックサイド900ミュートグラブで銅メダルを獲得した。

心椛はこれまでにX Gamesメダルを6つ(金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル2個)獲得。X Games Norway 2018では13歳にしてビッグエア金メダルを獲得し、冬季X Gamesでメダルを獲得した史上最年少ライダーとして歴史を作っている。

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女子スキービッグエア
ミーガン・オルダム(MEGAN OLDHAM)が金メダル獲得、偉業を成しとげる


コース:35分間のジャムセッションには、カナダ、フランス、ノルウェー、スコットランド、スイス、米国から8人のライダーが参加。ライダーたちは2つの高得点トリック(それぞれ最高得点50ポイント)の成功を目指し、勝利に向け得点を重ねていく。ビッグエアのジャンプは70フィートのギャップ上でくり広げられ、ライダーは高さ50フィートの足場からスタートして自分のベストエアに向けスピードを上げる。

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ミーガン・オルダムが史上初めてのトリックで着地:決勝でリズムをつかめず苦労していたオルダム。2021年と2022年のX Games Aspenで2年連続ビッグエア銀メダリストとなった彼女は、テクニカルなトリックを駆使したにもかかわらず、着地を決めることに苦労していた。

しかし、彼女はここぞというときに、完璧であるばかりか、これまで誰も決めたことのない歴史的なトリックを成功させて反撃に出た。3度目のランで、レフトサイド・トリプルコーク1440ミュートグラブを決め、満点の50ポイントを獲得し偉業を成し遂げた。世界中のスキー・スノーボードファンが、大会で初めて成功したトリプルコークを目の当たりにした。それはアクションスポーツ史上、非常に大きな瞬間となった。

オルダムはその後、巨大なライトサイド・ダブルコーク1260セーフティグラブを投入、総合スコアを91ポイントまで上げた。このカナダ人アスリートのオルダムは、前回優勝者のルドゥー(Ledeux)の90ポイントを1ポイント上回り金メダルを獲得した。

オルダムはこれまでに6つのX Gamesメダル(金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル2個)を獲得している。

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スキーナックルハック
コルビー・スティーブンソン(Colby Stevenson)が銅メダルを獲得


コース:20分間のジャムセッションでは、8人のライダーが、「ナックル」とも呼ばれるビッグエアランプのロールオーバーを、最もスタイリッシュでテクニカルな動きで「ハック」した。今大会は、冬季X Games Aspenでこれまで競われたナックルハックのなかで最も進化したナックルハックとなった。

競技会:招待者限定の大会に集まったエリートたちのなかには、これまでのナックルハック優勝者が3人含まれていた。去年ゴールデンナックルを獲得したクイン・ウルファーマン(Quinn Wolferman)、フリースキーのアイコンで2021年のナックルハック金メダリストであるヘンリク・ハーロウ(Henrik Harlaut)は親指を骨折している中の出場となった。そして、パークシティ出身のコルビー・スティーブンソン(Colby Stevenson)は、X Games Aspen 2020のデビュー戦での優勝以来の勝利を目指して参戦した。

ナックルハック競技結果:革新的なトリックの中でも突出したものがあった。オリンピック金メダリストのアレックス・ホール(Alex Hall)は、ユーロカーブ180からオポジットスイッチコーク360とビッグボディドラッグ180でハックするなど、どのようにトリックを組むべきか迷うものもあった。

ハーロウは、定番のノーズバター・ダブルコーク1260とスイッチレフトテールバター360からスイッチレフトテールバター720ステールフィッシュで観衆を熱狂させた。

ウルファーマンはテールバター180からスイッチオーバーフリップ、スイッチレフトテールバター・ダブルコーク1080セーフティを投入。そして、ナックル上の大技に注目すると、スティーブンソンはフェイキー540バターからのカバレリアル、ノーズバター・ダブルコーク、ハーフキャブ・テールバター540テールグラブなどの動きを披露した。

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コルビー・スティーブンソン(Colby Stevenson)が銅メダルを獲得:スティーブンソンは、エリートが集う戦いの中銅メダルを獲得。彼は2020年のデビュー戦での2つの金メダル獲得以来、3つ目のメダル(金メダル2個、銅メダル1個)を獲得した。
 

スペシャルオリンピックス・ユニファイドスキー
プランジャー・ファウルハーバーが金メダル、ジャッドウィン・ワイズチームが銅メダルを獲得
 

種目:このダウンヒルレースは、X Gamesやオリンピックメダリストなど1人のプロアクションスポーツ・アスリートと、1人のスペシャルオリンピックス・アクションスポーツ・アスリートで構成されるチームで競われ、各チームのベストタイムの合計で勝者が決まる。

3度目の正直:勝者はホールデン・プランジャー(Haldan Pranger)とライダーのハンナ・ファウルハーバー(Hanna Faulhaber)の最速のスペシャルオリンピックス・ユニファイドスキーチームだった。プランジャーは2021年と2022年のスペシャルオリンピックス・ユニファイドスキーで銀メダルを獲得している。今年、すべての努力がついに報われた。プランジャー・ファウルハーバーチームは、26.305秒というその日最も速い合計タイムを記録し、X Games金メダルを獲得した。

ファウルハーバーは下記のように述べた。「彼なしでは成し遂げられなかったと思う。彼は私が知らなかった多くの助言を与えてくれた、彼のおかげよ!」

ジャッドウィン・ワイズチームが銅メダルを獲得:銅メダルはAspen 2022の銅メダルチームが獲得。ライダーのデビット・ワイズ(David Wise)がタナ―・ジャッドウィン(Tanner Jadwin)と再びチームを組み、27.649秒の合計タイムでコースを終了。2大会連続で銅メダルを獲得した。