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Images from World Skate Street World Championship. Rome. Italy
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西村碧莉 - スケートボード・ストリート世界選手権女子ストリートで優勝

Jun 052021

2021年6月7日、新しい世界チャンピオンが誕生した!モンスターエナジーは、イタリアのローマで開催されたスケートボード・ストリート世界選手権女子ストリートで優勝した西村碧莉を祝福する。東京五輪の最終予選大会で、東京出身の19歳の西村は、イタリアのローマにあるスタディオ・ピエトランジェリで世界トップストリートスケーターたちと戦った。表彰台の西村の隣には、3位となったブラジル・インペラトリズ出身、13歳の天才スケーターのライッサ・レアウ(Rayssa Leal)が立った。

競争の激しい男子ストリートでは、大接戦の末モンスターエナジーのナイジャ・ヒューストン(Nyjah Huston)が2位に入賞した。カリフォルニア州ラグナビーチ出身、26歳のヒューストンは、世界最高ランクのストリートスケーターとして1位で東京五輪への出場資格を獲得し、アメリカ代表チームの一員となった。

オリンピック・スケートボーディング公式運営組織、ワールドスケート公認のスケートボード・ストリート世界選手権は、東京五輪予選ポイントを獲得できる最後のチャンスだった。この競技で注目すべきは、ローマのフォロ・イタリコにある歴史ある屋外アリーナ「セントラリーノ」にカリフォルニア・スケートパークスが設計した仮設のストリート・コースだ。

5月31日から6月6日まで、ペルー、プエルトリコ、フィリピンのライダーを含む世界中から200人以上のスケートボーダーたちが、激しい予選ラウンドでトップの座をかけて戦った。男子と女子決勝の勝者は、それぞれ4万ドルとワールド・スケートランキングで8万ポイントを獲得した。

スケートボード・ストリート世界選手権の初戦で、2021年7月23日に東京五輪で初採用されるスケートボーディングの各国を代表するストリートスケーター40人(男子20人、女子20人)が公式に確定した。モンスターエナジーライダーでは、ナイジャ・ヒューストン(米国)、西村碧莉(日本)、オーレリアン・ジロー(Aurelien Giraud/フランス)、マット・バーガー(Matt Berger/カナダ)、フアンカルロス・ゴンザレス(Jhancarlos Gonzalez/コロンビア)、そしてブラジルからライッサ・レアウ、ケルビン・ホーフラー(Kelvin Hoefler)、ジョヴァンニ・ヴィアニ(Giovanni Vianni)が東京五輪スケートボード・ストリート種目で競い合う。スケートボード・パーク種目では、モンスターチームを代表するリジー・アーマント(Lizzie Armanto/フィンランド)とルーン・グリフバーグ(Rune Glifberg/デンマーク)に期待がかかる。

ローマでのモンスターエナジー・チームの活躍ぶりを紹介していこう。

 

女子ストリート:モンスターエナジーの西村碧莉が優勝、ライッサ・レアウが3位

 

スケートボード・ストリート世界選手権決勝が始まり、待望の女子ストリート種目には、ブラジル、日本、オランダ、米国を代表する世界トップクラスの8人の女子ストリートスケーターが登場。オリンピック公式ルールに従い、各ライダーは、2本のランと5回のベスト・トリックにチャレンジし、その内最高スコア4つを合計して順位が決まる。

 

モンスターエナジーのライッサ・レアウ(ブラジル・インペラトリズ出身)は、2本続けてランを成功させ、完璧なバックサイド・リップスライド、バックサイド・スミス・グラインド、フロントサイド・フィーブル・グラインドでビック・ハンドレールを攻め、合計14.40の得点をマークしプレッシャーがかかる準決勝を切り抜けた。レアウのすぐ後に続いたのがモンスターエナジーライダーになりたての西村碧莉(日本・東京出身)だ。ギャップからフロントサイド・リップスライド、そしてフロントサイド・ノーズグラインドを含む大規模なトリックを披露し、合計14.24の得点で2位につけた。

 

決勝ではトリックのレベルが急速に高くなった。理想的とは言えないスタートで、西村は最初のランでハンドルを失ったが、2本目で流れを取り戻した。ギャップ・アウトからビッグレールでフロントサイド・リップスライド、ユーロギャップレッジでフロントサイド50-50、ビッグギャップアウトからハバでクルックド・グラインド、キンクレールでボードスライド、ハバでフロントサイド5-0グラインドを決め3.21の得点をマークしてスコアを軌道に戻した。

 

ベスト・トリックセクションにて、西村は10段の階段レールでテクニカルなハーフキャブ・ノーズスライド・ダウンを決め4.30の得点を最初に記録。次の2回のチャレンジでは、リスクのあるギャップからビッグレールでのフロントサイド・ノーズグラインドを惜しくも逃し、日本人ライダー西矢椛がリードする。大きなトリックにリスクを冒して挑んだ西村は、大きなギャップからフロントサイド・ノーズグラインドを決め4.04の得点をマーク、4回目のチャレンジで報われた。揺るぎない得点がまだ必要な西村は、最後のチャレンジでビックギャップからレールでフロントサイド・リップスライドダウンをくり出し、3.18の得点をマークして、14.73まで得点を押し上げ優勝を決めた。

 

「今、とても幸せです。スケート大会に戻ってきて、この大会で優勝できて嬉しい。ただただ、嬉しいです!たくさんプレッシャーを感じていましたが、自分のトリックを決められると分かっていたので、自信がありました。オリンピックでは自分のベストを尽くしたいです。出場できることにとても興奮しています。」と西村は述べた。

 

日本の東京で生まれ育った西村は、姉でストリートスケーター仲間の詞音と一緒にハンティントンビーチに住んでいる。西村は2019年1月にブラジルのリオデジャネイロで開催された世界選手権・ストリートリーグでの優勝で名前が知られるようになった。その年、彼女はミネアポリスとノルウェーのX Gamesで2連覇し、金メダルの数を3つに増やした。

 

西村と同日に表彰台に登ったレアウは、最年少スケーターでありながら予選をトップで通過し、決勝に出場した。13歳の天才スケーターは2本目のランで、バックサイド・スミス・グラインド、レールでフロントサイド・フィーブル、レッジでフロントサイド・ノーズグラインド、キッカーでキックフリップ、ビックレールでフロントサイド・リップスライドとバックサイド・リップスライド・ダウンを含む完璧な流れをまとめ3.34の得点をマークした。

 

ベスト・トリックセクションに進み、レアウはビッグレールのバックサイド・スミス・グラインド・ダウン(3.39ポイント)でレベルを上げ続けたが、3回目のチャレンジのビッグレールでフロントサイド・フィーブル・ダウンの着地に苦戦した。ベスト・トリックセクションの4回目のチャレンジも失敗し、表彰台に上がるための大技を決めるチャンスは残り1回となった。ビッグレールで完璧なフロントサイド・フィーブルを決め3.64の得点をマークし、合計スコアは13.47。見事3位に入賞した。

 

レアウが初めて注目を集めたのは2015年、彼女が6歳のとき。世界中で拡散された動画の中で彼女は妖精の衣装を着て階段をヒールフリップで降りた。それ以来、彼女は世界レベルの強力な競技参加者であることを証明している。2019年、彼女は11歳でSLSツアーストップを勝ち取った最年少の参加者として歴史を築き、その年ブラジルで開催されたSLS世界選手権で2位になった。パンデミックの前に、彼女はフランスでのFAR'n High大会でも優勝し、2019年ミネアポリスでのX Gamesデビューでは4位になった。東京五輪にブラジルを代表として出場するレアウに要注目だ。

男子ストリート:モンスターエナジーのナイジャ・ヒューストンが2位

 

男子ストリートの決勝は、一か八かの戦いが続いた週の集大成になった。8人のファイナリストは、32人のスケーターが臨んだ激戦の準決勝で勝ち残った者たちだ。モンスターエナジーのナイジャ・ヒューストンが35.86ポイントのスコアと、ノーリー・バックサイド180ノーズグラインドやビッグレールでのスイッチ・フロントサイド・ヒールフリップ・テールスライド・ダウンなどのトリックで1位となり、決勝へ進んだ。

 

ヒューストンのチームメイト、ケルビン・ホーフラー(ブラジル、グアルジャ出身・27歳)は、32.11ポイントのスコアとハーフキャブ・ノーズスライドからの10段の階段レールでバックサイド・テールスライド・フェイキーダウンなど、高度にテクニカルな動きを拾うし、3位で決勝に進出した。白熱したオープン予選ラウンドで勝利したマット・バーガー(カナダ・カムループス出身・27歳)は、ビッグレールでキックフリップ・バックサイド・テールスライド・バックサイド・ビッグスピンなどのトリックを決め30.36の得点をマークし、7位で決勝に進出。

 

決勝が始まると、ブラジル、カナダ、日本、アメリカから集まった8人のライダーたちのプレッシャーは最高潮に達した。公式競技大会でミスは許されない。最高スコア4つで勝者が決まるため、一貫性、戦略、そして高難易度の動きを適切なタイミングで決めるスキルがローマでの勝利の鍵となった。

 

ワールド・スケートスコアボードで世界1位のスケーターとして決勝に進出したヒューストンは、ほぼ完璧なラン2本で得点を稼いだ。X Gamesで19回メダルを獲得しているヒューストンは、2本目のランでバンクにクルックド・グラインド、Aフレームレールをバックサイド・テールスライド・アップ、ユーロギャップをノーリー・ヒールフリップ・アップ、クォーターパイプでバックサイド・キックフリップ・ディザスター・リベット、バンクへハーフキャブ・キックフリップ、ハバレッジでキックフリップ・フロントサイド・ノーズグラインド、ギャップ・アウトからキンクレールでフロントサイド・スミス・グラインド、ユーロギャップレッジでフロントサイド180スイッチ・クルックドアップ、10段の階段レールでテクニカルなノーリー・ヒールフリップ・バックサイド・リップスライド・フェイキーダウンを投入。ボックス上でバックサイド・キックフリップをミスしたが8.7ポイントを獲得した。

 

ベスト・トリックのチャレンジに勢いをつけたヒューストンは、最初のトライで賭けに出た。
完璧なキャバレリーのバックサイド・ノーズブラント・スライドでビッグレールを滑り降り、9.15ポイントを獲得して序盤をリードした。しかし、2本目のランで挑んだノーリー・ヒールフリップ・バックサイドでハンドルを失い、いつもとは違うハードなスラムを受ける。3回目の挑戦でもミスが続きランスコアで遅れをとっていたが、次のベストトリックでトップの日本の堀米雄斗に食らいついた。

 

ヒューストンは4回目のチャレンジで、再びビッグレールでノーリー・ヒールフリップ・バックサイドからフェイキーダウンを試みるリスクの高い賭けに出た。これを完璧に決めて9.27ポイント、合計で35.75ポイントとなったが、1位の堀米に1ポイント及ばなかった。決勝最後のライダーだったヒューストンは、優勝するためにすべてを賭けた。彼は、レールでバックサイド270キックフリップからのリップスライド・ダウンを決めかけたが、競争率が激しいスケートボード・ストリート世界選手権で2位に甘んじた。

米国スケートボードオリンピックの公式チームメンバーとして、ヒューストンは2021年東京五輪でアメリカ合衆国を代表する。彼は今現在5大陸でX Gamesの金メダルを獲得した史上唯一のアスリートだ。2020年後半に初開催されたX Games Real Street Best Trickコンテストで優勝し、現在合計19個のX Gamesメダル(金13、銀4、銅2)を所有している。2019年には3回連続でタイトルを獲得し、現SLS世界チャンピオンになっている。

 

決勝でも力強いパフォーマンスを見せ、ホーフラーはバンクへのフロントサイド・ブラントスライド・トランスファー、フラットバーでキックフリップ・バックサイド・リップスライド、ユーロギャップレールでバックサイド・オーバークルック・アップ、ハバでバックサイド・テールスライド、ユーロギャップレッジをスイッチ・フロントサイド・テールスライド270アウト、ビッグレールでハーフキャブ・クルックド・アンド・キックフリップ・フロントサイド・ノーズスライド・ダウンなど、完璧なランを仕上げ、8.81の得点をマークした。ベスト・トリックでビッグレールに沿って、彼の得意技であるハーフキャブ・ノーズスライドからバックサイド・テールスライド(9.1ポイント)、カバレリアル・バックサイド・テールスライド・フェイキー(8.35ポイント)、カバレリアル・バックサイド・リップスライド・フェイキー(7.45ポイント)で合計33.71ポイント、立派な5位フィニッシュを達成した。

 

モンスターエナジーライダーのバーガーは、ビッグレールでビッグスピン・フロントサイド・ボードスライド、キッカーでノーリー・ヒールフリップと360フリップ、クォーターパイプでフロントサイド・ブラント、キンクレールでフロントサイド・スミス・グラインド、ビッグレールでキックフリップ・バックサイド・リップスライドとキックフリップ・フロントサイド・ボードスライドをフィーチャーした完璧なランをまとめて8.5の得点をマークし、観客を沸かせた。ブリティッシュコロンビア州のストリート・テクニシャンのバーガーは、ベスト・トリックで、ビッグレールを大きなフリップ・フロントサイド・ボードスライド・フェイキー(7.3ポイント)やキックフリップ・バックサイド・テールスライド・フェイキー(8.05ポイント)などの動きで攻めた。前日に決めたキックフリップ・バックサイド・テールスライド・バックサイド・ビッグスピンをビッグレールで再現することができず、バーガーは32.15ポイントと6位に終わったが、東京五輪への出場権を手に入れた。

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