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Images of Giulia Tanno from Atlanta Georgia finishing 2nd at the Ski Big Air.
NEWS

BIG AIR ATLANTA – モンスターエナジー勢がスノーボードW杯で表彰台を獲得

Dec 262019

 アメリカのジョージア州アトランタで開催されたビッグエア今季最終戦で、スノースポーツにおける2人の女子トップアスリートが見事、表彰台を飾った。プレミアムパートナーとしてモンスターエナジーが大会当初からサポートしているVisaビッグエア競技大会では、サントラスト・パークスタジアム内で大規模なスノー種目のジャンプ競技が行われ、目を見張るようなスノーボードとフリースキーのエアリアルトリックの数々が大観衆の前で披露された。

会場に詰めかけた数千人以上の観客と世界中でTVを見ている視聴者が固唾を飲んで見守る中、日本が誇る15歳のスノーボードの逸材、村瀬心椛(むらせ・ここも Kokomo Murase)は、女子スノーボード・ビッグエア決勝で2位を獲得した。

また、女子スキー・ビッグエア決勝では、スイスのレンツァーハイデ出身、21歳のジウリア・タンノ(Giulia Tanno)が大健闘、世界中のフリースキーの強豪選手たちを制し、2位を獲得した。今回の大会は、国際スキー連盟(FIS)公認の2019/20年シーズンビッグエアワールドカップ競技会の第3回公式大会として開催されたものだ。今回、タンノが獲得した2位のメダルは、8月のX Games Norwayで手にしたスキー・ビッグエア部門の銀メダルに次いて、彼女自身のキャリアで4回目となるメダル獲得となった。

Visaビッグエア競技大会は、アメリカのメジャーリーグのプロ野球チーム、アトランタ・ブレーブスと公式運営機関であるアメリカ・スキー・スノーボード協会が結んだパートナーシップによって実現。今回、サントラスト・パークスタジアムは、スノースポーツのメッカとして変貌を遂げた。2日間のイベント会期中、アクションの中心として設営されたのは、およそ30,000枚の鋼板で足場を組んで構成され、800トンの人工雪で覆われた15階建ての高さのあるジャンプ用施設である。ライダーたちは、高く組まれたこの足場構造の最上部から人工雪の上を滑り降りた。そして、踏み切りの速度は最大時速40マイルに達し、飛行する距離は70フィート以上となった。

数名のオリンピックメダリストを含め、表彰台の頂上を狙う世界最高峰のエアリアルのエキスパートたちが、アトランタ・ブレーブスの本拠地で火花を散らして激しく競った本大会でのアクションの展開は次の通りだ。

女子スノーボード・ビッグエア部門:スノーボードの逸材、村瀬心椛が2位の表彰台を獲得

 

モンスターエナジーの村瀬は、弱冠15歳にもかかわらず、表彰台獲得の有力候補としてVisaビッグエア・アトランタ大会に参戦した。並みいる競合ライダーたちに一歩も引けを取ることなく、村瀬は、彼女のチームメイトである16回のX Gamesメダル獲得経験を持ち、2度のオリンピック金メダル獲得者となったジェイミー・アンダーソン(Jamie Anderson)と共に、決勝へ勝ち進んだ6名のライダーの1人となった。

 

しかし、決勝直前のプラクティスでアンダーソンは激しく転倒、頭と肩を負傷した。カリフォルニア州レイク・タホ出身の29歳、スノーボードの象徴的存在であるアンダーソンは、競技を棄権せざるを得なくなったが、彼女のインスタグラムのフォロワー50万人に向けて、怪我は大事に至っていないことを受傷直後に発信している。

 

 

 

 

同じく日本人の女子ビッグエアアスリートである岩渕麗楽(いわぶち・れいら)の白熱したトリックに触発された村瀬は、サントラストパークスタジアムでのスノージャンプ決勝の1本目でF/Sダブルコーク900インディをメイクし、82.75ポイントを獲得した。

 

村瀬は、更にB/S 720ミュートでギャップを跳び越え、76.75ポイントをさらに追加し、トータルで159.5ポイントを獲得。岩渕に次いで見事2位を勝ち取った。

 

村瀬は、誰もが驚愕したX Games Norway 2018での勝利以来、国際的なスノーボード・ビッグエアのシリーズ戦では注目のライダーの1人として認識されている。当時、わずか13歳だった村瀬は、オリンピックでメダルを獲得したばかりのアスリートを含め、経験豊富なベテラン選手が多くを占める部門の競技で勝利を獲得した。また、大会で初めて1260ダブルコークをメイクし、着地を成功させた最初の女子として歴史にその名を残している。村瀬は、スノーボーディング界のニューフェイス誕生と賞賛され、8月のX Games Norway 2019では、女子スノーボード・ビッグエア部門で銀メダルを獲得している。

女子スキー・ビッグエア部門:

モンスターエナジーのジウリア・タンノがシーズンを締めくくる2位を獲得

 

アクションが女子スキー・ビッグエア決勝に移ると、すべての観衆の視線はモンスターエナジーのタンノに注がれた。しかし、21歳のスロープスタイルとビッグエアのスペシャリストであるタンノにとって、この決勝は厳しい状況下での戦いとなった。1週間ずっと風邪に苦しんでいたタンノは、前日のプラクティスの大半をキャンセルし、ストレートエアと180スイッチ180に限ってジャンプを構成しようという戦略を取った。

 

体調が優れないという試練に加え、予選の大半は、激しい雨がアトランタのスタジアムを覆い尽くす程の困難なライディング条件の中で行われた。それにも関わらず、タンノは粘り強さを発揮、1位で決勝に進出した。予選を通過した上位6人のライダーが競う決勝の場で、タンノは、同郷のスイス出身のフリースタイリストであるマチルド・グレモー(Mathilde Germaud)と再び激しく争った。タンノとグレモーの2人は、ベストトリックのメイクが続き、互角の勝負を繰り広げた。

 

 

 

 

サントラスト・パークスタジアムを包み込む悪天候を跳ねのけるほどの熱いエネルギーを放つ大群衆の前で、タンノは決勝の1本目にテクニカルなレフトダブルコーク1080セーフティグラブで大きなスノージャンプをメイクし、88.25ポイントを叩き出した。2本目、タンノは、後ろ向きに滑走しながら踏み出すスイッチレフト1080テールグラブをメイクし、観客をあっと言わせて87.5ポイントを獲得。タンノの得点はトータルで175.75ポイントに達し、優勝したグレモーとわずか5ポイントの僅差で2位の表彰台を獲得し、競技を終えた。

 

この日、タンノが表彰台に上がる強さを発揮したことで、モンスターエナジーのタンノは、FISビッグエア・ワールドカップで合計240ポイントを獲得し、スタンディングで1位となっている。同郷スイスのグレモーは合計200ポイントで2位、ノルウェーのヨハンネ・キリ(Johanne Killi)は合計195ポイントで3位となっている。2019/20 FISフリースキーワールドカップ・ビッグエア競技会の最終戦は、2020年2月28~29日にチェコ共和国のデシュトネーで開催され、今シーズンのビッグエア部門のチャンピオンが決まる。

 

タンノが現在、ビッグエアのリーダーボードで1位になっていることで、彼女は今年のシーズンを素晴らしい成績で締めくくることができそうだ。タンノは、2019年6月にスポートミッテルシュール・エンゲルベルクカレッジを卒業し、以来、フリースキーのトレーニングにすべてのエネルギーを投入してきた。そして、わずか1週間前、タンノは世界最大のウインタースポーツの空中スペクタクルである2019 AIR + STYLE北京・FISスノーボードワールドカップで2位の表彰台を獲得している。

 

11月の初旬に、タンノはイタリアのモデナ・スキーパスで行われたFIS女子ビッグエアの開幕戦でも2位を獲得した。スイスのスノーボードの天才であるタンノは、8月にX Games Norwayのスキー競技ビッグエア部門でも銀メダルを手にしている。彼女は現在、X Gamesのメダルを3つ所有しており(銀メダル2つ、銅メダル1つ)、コロラドで開催される予定の2020 X Games Aspenにおける表彰台候補の1人として大きな期待が寄せられている。

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