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Images from Dew Tour 2021 Dec 15th - 19th from Copper Mountain in Colorado of Kokomo Murase
NEWS

デュー・ツアー2021 モンスターアスリートが表彰台を独占

Dec 202021

冬季デュー・ツアー2021が開幕した。前回のトヨタ・アメリカグランプリに続き、ロッキー山脈のリゾート地、カッパーマウンテンでの開催となった本大会は五輪の予選対象大会だ。17か国から200人以上のアスリートたちが、フリースキー・スノーボード種目で競い合った。

女子スノーボード・スーパーパイプ決勝は、クロエ・キム(Chloe Kim)がエリートアスリートたちとの戦いを制しデュー・ツアーへの復帰を見事に果たした。男子スキー・スロープスタイルでは、24歳のコルビー・スティーブンソン(Colby Stevenson)がライバルたちの上を行き1位を獲得し、見事デュー・ツアー初勝利を飾った。女子スノーボード・スロープスタイルでは、ゾイ・サドフスキシノット(Zoi Sadowski-Synnott)が圧巻のパフォーマンスで1位に、そして村瀬心椛も表彰台に上がった。

女子スキー・スーパーパイプ決勝では、モンスターアーミーライダーのハンナ・ファウルハーバー(Hanna Faulhaber・コロラド州カーボンデール出身)が世界トップクラスのアスリートたちを相手に健闘し3位に。17歳の彼女は、デュー・ツアーデビュー戦で、その日最も高いエアを決めジャッジたちに好印象を与え、2022年北京冬季五輪に向け貴重な予選ポイントを獲得した。また同日、毎年恒例ニュースクーラーズ・スキーアワーズはサラ・ヘフリン(Sarah Hoefflin)にトヨタ・プレゼンツ女子スキーヤー・オブ・ザ・イヤーを授与した。

それではカッパーマウンテンにおけるモンスターエナジーチームの活躍ぶりを振り返っていこう。

男子スキー・スロープスタイル:コルビー・スティーブンソンが優勝

 

チームの連勝は男子スキー・スロープスタイル決勝から始まった。ウッドワードカッパー・セントラルパークのダウンヒルオブスタクルコースは、プレミア級のフリースタイルスノーボーディングに世界クラスの舞台を提供している。このコースは、ジブオブスタクル満載のテクニカルなレールセクションと3つの連続ジャンプのセットで構成されている。
 
決勝に進んだ10名のライダーたちは3本のランを行い、最高得点を上げることを目指す。コルビー・スティーブンソンは、ノーズバターダブルコーク1080といったクリエイティブな新技を強みに予選トップで決勝に進出した。アメリカ代表のスティーブンソンはデュー・ツアー大会での優勝経験がない。しかし、その記録が更新される時が来ようとしていた…
 
決勝が始まると、ライダーたちは新雪によるコースコンディションに苦しんだ。その困難に上手く対処して、スティーブンソンはテクニカルなレールさばきと高難易度のエアリアルを重ね2本目のランで完璧なルーティーンを披露し、94.25ポイントで首位に。しかし、仲間のアメリカ人ライダー、アレックス・ホール(Alex Hall)が最後のランで首位に躍り出たことで、スティーブンソンは首位から引きずり降ろされてしまった。
 
スティーブンソンはその日の最後のライダーであり、勝敗の行方は彼の滑りにかかっていた。3本目のランで、パークシティ出身のスティーブンソンは難易度を上げ、キャノンレールから360スイッチアップ・トランスファーでウォールライド360アウト、レールでスイッチ360、ギャップアウトレールで270ディザスターオン450アウト、続いてノーズバターダブルコーク1080、ライトサイド・ダブルコーク1260、そして巨大なダブルコーク1440ステールグラブで96.25ポイントを上げ、優勝を決めた。
 
勝利を決めた際「信じられない!デュー・ツアーに何年も参加してきて、今まではまったく良い結果が得られなかった。最後のランになって、こんな風に逆転優勝できるなんて!」とスティーブンソンは語った。
 
また、この重要な北京冬季五輪予選対象大会では、アメリカ人ライダーが表彰台を独占。「3人のアメリカ人がトップに立っているのは考えられない。これは、僕らチームが力を尽くし、これから先の準備が整っていることの証だ」とスティーブンソンは述べた。

 

 

女子スノーボード・スロープスタイル:ゾイ・サドフスキシノットが制す

 

チームの勝利は非常に競争の激しい女子スノーボード・スロープスタイル決勝でも続いた。フィンランド、日本、ニュージーランド、アメリカのアスリートを含め、計15人のライダーが最高得点を目指してコースに挑んだ。青空にもかかわらず、非常に寒く乾雪のためにライダーたちは大きなジャンプに必要な加速をつけることに苦労しており、難しいコンディションであった。
 
プレッシャーのかかる決勝では、ゾイ・サドフスキシノットはテクニカルなレールトリック、スタイリッシュなエアと、彼女独自の組み合わせを存分に披露した。2本目のランで、95.00ポイントを獲得し首位に立ち、最後のランでは難易度を一層高くするのみとなった。
 
サドフスキシノットは3本目のランでキャノンレールからトランスファーしてウォールライド上のボードスライドフェイキー、レールでスイッチ・ボードスライド270、最後のレールで270からスイッチ・バックサイド900、フロントサイド720、巨大なバックサイド900テールグラブを繰り出し97.75ポイントを上げ、揺るぎない1位フィニッシュを決めた。
 
「すごく興奮している!デュー・ツアーは私が招待された初めての大会。そこに戻ってきて、成功できたのは嬉しい」と、優勝したサドウスキーシノットは語った。20歳の彼女は怪我から復帰したばかりだ。「正直なところ、競技に戻れただけで嬉しかった。9ヶ月かかったから!他の選手と彼女たちがどれだけ上手く滑っているのかをただ眺めているのはうんざり。」
 
サドフスキシノットと一緒にチームメイトの村瀬心椛が表彰台に上った。決勝3本目のランで、村瀬はキャノンレールトランスファーからウォールライド、クォーターパイプでフロントサイド・ブラント、ボードスライドから50-50フェイキー、スイッチ・ボードスライド270、スイッチ・バックサイド180エアリアル、巨大なフロントサイド720リーエンエア、最後に大きなバックサイド900を決め87.75ポイントを獲得し3位となった。

 

女子スノーボード・スーパーパイプ:クロエ・キムが最後のランで勝利を収める

 

カッパーマウンテン・スーパーパイプで中国、日本、スペイン、米国を代表する8人のライダーが参加する女子スノーボード・スーパーパイプ決勝が始まった。現在北米で稼働している唯一のスーパーパイプは、エアタイムを最大化する高さ22フィートの壁を有している。
 
今大会最大のニュースは、チームライダーにしてスノーボードの申し子であるクロエ・キムの復帰だ。キムは、プリンストンで学業に集中するため、前回のデュー・ツアーは不参加となった。カッパーマウンテンで競技に復帰した前回の五輪金メダリストは、トップの座を狙う新しいライダーたちの戦いの場の真っただ中にいることを自覚した。
 
決勝でのセッションがヒートアップするなか、キムは最初のランを完璧に決めることに苦労した。一方、スペインのケラルト・カステリェト(Queralt Castellet)は、90ポイントを超えるスコアで首位になり、キムには2本目のランをきれいに決めなければならないというプレッシャーがかかった。しかし、キムはランの途中で再びバランスを失い、完璧なランにまとめたカステリェトはポイントを95.00に上げ、3本目へのプレッシャーはさらに高くなってしまった。
 
キムは同種目の最終選手であり、すべては彼女の最後のランで決まることとなった。3本目にして、彼女は強みのすべてを引き出した!巨大なフロントサイド1080テールグラブから始めて、キムはスイッチフロントサイド900、スイッチ・バックサイド540、高度にテクニカルなスイッチ・バックサイド1080、そして最後の壁をフロントサイド540インディで着地し96.00ポイントを上げ、勝利を収めた。
 
背水の陣からの勝利についてクロエ・キムは、「今は話せない。二度とこうした状況に陥りたくない、ひどい経験だった。でも着地が決まって本当に良かった。オリンピックはもうすぐで大変だけど、これによって今シーズンは素晴らしいスタートが切れた」と述べた。

 

男子スノーボード・スーパーパイプ:モンスターエナジーの戸塚優斗が1位

 

4日間のアクションスポーツの祭典の最後の種目、男子スノーボード・スーパーパイプはアクションスポーツの急速な進化を見せた。スノーボードのアイコン、ショーン・ホワイト(Shaun White)を含め、日本、スイス、ドイツ、米国、その他の国から世界のトップライダー10人が、3本のランを行い、最も高い得点を目指して競った。
 
決勝では、アメリカ人ライダー、タイラー・ゴールド(Taylor Gold)が圧巻の92.00ポイントを記録して首位に立ち、ライディングのレベルが急に高くなった。それに挑む戸塚優斗は2本目で高得点を上げるランで2位へのぼりつめた。
 
ゴールドが3本目最後のランでバランスを失ったとき、戸塚がリードする隙が生まれた。そして彼は見事にそれをやってのけた。最初の壁のテクニカルなスイッチ1440ミュートから始まり、巨大なスイッチ・バックサイド1260、スイッチ・バックサイド1080、バックサイド1260、そして巨大なフロントサイド・ダブルコーク1260でまとめ、95.5ポイントを獲得し勝利した。
 
戸塚は「これは自分の夢。この偉大な大会で、今はとても幸せだ」と自身初のデュー・ツアー・スノーボードハーフパイプ種目での優勝について語った。
 
平野歩夢も決勝で健闘し5位でフィニッシュ。東京夏季五輪スケートボードパークにも出場し、オリンピックスノーボードハーフパイプで2度銀を獲得している彼は、フロントダブルコーク1440テールグラブからスイッチミュート1440、フロントサイド1260ミュート、バックサイド900ツイーカー、そしてきれいなフロントサイド1080が見どころの完璧な1本目のランで86.75ポイントを獲得した。
 
平野は3本目のランでこれまで公式戦で誰も決めたことのない、縦3回転のフロントサイド・トリプルコーク1440を成功させた。平野はザースフェーの秋合宿でこの技を完成させ、群衆と彼の仲間たちを仰天させた。デュー・ツアーの歴史に刻まれる技だ。しかし、平野はこの新技の後でミスの無いランを継続することができず、5位という結果に終わった。

 

ニュースクーラーズ・アワーズ2022:モンスターエナジーのサラ・ヘフリンが女子スキーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる

 

カッパーマウンテンのグランドホールにおいてアスリートや業界関係者の観衆の前で第3回ニュースクーラーズ・アワーズが授与された。出席者は300名を超え、2021年シーズンの傑出したパフォーマンスに対してトロフィーの贈呈が行われた。
 
Cyホワイトリング(Cy Whitling)デザイン、ギルソン・スキス(Gilson Skis)制作のトロフィーが、最も優れたビデオプロジェクト、個人のパフォーマンス、そしてチームによる取り組みを称えて贈られた。例年通り、ニュースクーラーズ・アワーズ2022は、ウィル・ウェッソン(Will Wesson)、LJステーニオ(Stenio)、グザヴィエ・メイラン(Xavier Mayrand)、カタリナ・ジークフリート(Katrina Siegfried)、Twigなどのエキスパート審査パネルによって選出された。
 
最終的にモンスターエナジーのサラが、トップライダーたちの中からトヨタ・プレゼンツ女子スキーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。中国のアイリーン・グー(Eileen Gu)などのトップクラスのフリースキーアスリートたちと対戦したサラは、競技場における成功だけでなく、複数回表彰台を獲得したことでジャッジたちを納得させた。サラはまるでRoots の動画の様なパフォーマンスを披露し、そのパフォーマンスで審判の投票を獲得した。

 

女子スキー・スーパーパイプ:モンスターアーミーライダーのハンナ・ファウルハーバーが3位に躍進

 

カッパーマウンテンのスーパーパイプにおいて完璧なコンディションの中で、女子スキー・スーパーパイプ決勝が繰り広げられた。3本のランを行い、一番点数の高かったランが採用され勝者が決定する。決勝に進んだ選手の中には中国、カナダ、エストニア、英国、米国を代表するアスリートがいた。
 
五輪メダリストとベテランの首位候補たちの戦いの場に、新たにハンナ・ファウルハーバーの名が加わった。自身のデュー・ツアーデビュー戦で、この若きアメリカ代表選手は、パイプから16.2フィートの高さまで達し、その日の最も高いエアを決めて注目を集めた。
 
決勝3本目のランで、ファウルハーバーは巨大なテールグラブ・エア、大きな720で後ろ向きにランディング、スイッチ360、フレアセーフティグラブから新たなフレアへ、そして巨大なレストサイド900セーフティグラブを決め90.25ポイントを獲得し3位となった。
 
デュー・ツアー2021は、キャシー・シャープ(Cassie Sharpe)が年初から続いたひざの負傷から復帰した競技大会となった。決勝で彼女は、巨大なストレートミュートエア、フレア、ダブルグラブ、ライトサイド720、スイッチ360、ライトサイドコーク900、レフトサイドコーク900などを完璧に決めた1本目のランで81.75ポイントを獲得。
 
残り2本のランで、前回の五輪金メダリストのシャープは、最後の壁で1080度の回転を追加して難易度を上げようと試みたがきれいな着地とならず、結果は4位。それでも世界クラスの競技大会に無事復帰を果たした。

 

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