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Images from the 2020 Kurt Busch Project in Key West, Florida
NEWS

カート・ブッシュ- Shifting Gears

Feb 262021

入れ替わりの激しいプロオートレースの世界で、カート・ブッシュ(Kurt Busch)は長いキャリアを築き、最も有名な選手の1人として活躍してきた。42歳にして、ブッシュはこの世界の全てを見て、全てを成し遂げ、全てを勝ち取った。カート・ブッシュの記録は、2004年NASCARスプリントカップ・チャンピオンシップ、コカ・コーラ600(2010年)、デイトナ500(2017年)を含む32回の勝利から成っている。しかし、それでもなお、チップ・ガナッシ・レーシングのドライバー、ブッシュは引退からほど遠い。

2021年2月、カート・ブッシュがデイトナ500に戻ってきた

それは記憶に残るターニングポイントだった。ほぼ間違いなく彼のキャリアでもっとも大きな勝利である、2017年デイトナ500で優勝したことだけが理由ではない。全米テレビ中継の1700万人以上の視聴者の前で、有望な若い新人として伝説的なデビューを飾ってから20年が経過し、NASCARを牽引するアンバサダーの1人になるための道を作った思い出のレースだったからだ。

「20年経ったなんて信じられない!わかるかな、僕はまだ同じように情熱と欲望を抱いている。そこで勝つために必要なことは何でもする意欲がある。そして今ではより多くの経験を積んでいる」と、カート・ブッシュは2021年にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイに復帰することについて述べた。

平凡なNASCAR動画ではない

 

この特別な機会を記念して、カート・ブッシュは、モンスターエナジー提供のエネルギッシュな動画『Shifting Gears』を公開している。フロリダのロケ地で監督・撮影された9分の高解像度版の動画には、時速200マイル(320キロ)の速度で沿岸のハイウェイを走る様子や、カート・ブッシュのNASCARキャリアのハイライトをフラッシュバックした映像、刺激的な人生を送る有名人たちのゲスト出演など、多くの要素が詰まっている。
 
「NASCARマシンを使って、NASCARの世界でいつもと違うことをやってみるというのがこの動画の楽しさのすべてだ。レーストラックは使いたくなかった。すでにみんなが見たことのあることはやりたくなかったんだ」と、この新しい動画の背景にあるコンセプトについてカート・ブッシュは語った。


ネタバレはなし!
 
さあ、カート・ブッシュのNASCAR動画『Shifting Gears』を自分の目で確かめてみよう! 2021年デイトナ500の前夜にリリースされたアクション満載の動画はYouTubeで視聴できる。また、動画制作の理由を辿る舞台裏について、ここでしか読めないカート・ブッシュによる解説を特集した本記事をこのまま読み進んで欲しい。まずは、シートベルトを締め、心の準備を!

絶景ルートを走る

 

この動画は、カート・ブッシュがバーにいて、NASCARのアイコン、マイケル・ウォルトリップ(Michael Waltrip)がテレビに登場し、カートが引退するという噂について話をする場面で始まる。次に、カートは思いがけない電話を受ける。それは、遠方の滑走路で待っているパイロットからで、カートは大至急そこに向かうよう告げられる。ここから、何年も続けてきたスピードランが始まる。カート・ブッシュは、NASCARでのキャリアのハイライトを振り返りながら、フロリダ州マラソンからキーウェストまで、彼のストックカーのスピードを上げ、代表的な橋を渡っていく。
 
新しい動画リリースおめでとう、カート。すべてのアクションの撮影にどれほど時間がかかったんだ?また、撮影場所にキーウェストを選んだ理由は?

撮影期間は4日間。絵のように美しいシーンのためにキーウェストを選んだ。その動画の中でキーズの美しい風景を実際に作り出したかったんだ。

そして、キーウェストまで橋を渡って時速200マイルでNASCARマシンを走らせるのは素晴らしかったよ。
 
橋に焦点を当てるという発想に影響を与えたものは?

まず第一に、橋を閉鎖することによる安全面。つまり、他の車はいっさい車道を走らない。そして野生生物もいないんだ!実際には、車道の1区画は鹿たちが自由にうろつけるように保護されているんだけどね。だけど何よりも、水のある風景と映画の撮影技術だ。水の色はターコイズブルーで、橋には開放感があって、髪に風を受けながらのロードトリップ、そして開けた道を走っている感じ。僕らが用意したかったのはそうした画だった。
 

本格的なコンセプトは既に頭の中にあった?それともモンスターエナジーがそれを考えたの?

モンスターエナジーに、NASCARマシンを一般道で走らせるという僕の考えに基づいて、いくつかのアイデアを出してもらうことにした。そして僕は言ったんだ、「そうだ、新型コロナウイルスですべてがロックダウンしているから、僕らは皆安全だろう。みんな社会的距離を保てるし。だけど、ここキーズに来てみたら、すべての空間がよりオープンになっているじゃないか。」
 
キーウェストには個人的な関係がある?

僕自身と個人的な関係はないけど、パーティーのことを考える際に、誰もが思い浮かべるんじゃないかな。または逃げ出したい時や、ロード・トリップに出ようって時に。その道は、実際には本当に長く続く、行き止まりの道なんだけどね!

 

NNASCAR動画内で二輪のアクションに遭遇

 

動画では、フロリダ・キーズを通るその「行き止まり」の道で、いくつか実際に撮影を行っている。カート・ブッシュがモンスターエナジーのNASCARマシンのアクセルを限界まで踏んでいるだけではない。モンスターエナジーのアスリート、アクセル・ホッジス(Axell Hodges)東野貴行、そしてハーレーダビッドソンのアンノウン・ インダストリーズのクルーによる、エネルギッシュなゲスト出演が見どころだ。また、この唯一無二のNASCAR動画で、NASCARのレジェンドたちが演技力を発揮している様子も見逃せない。

この動画はマイケル・ウォルトリップのテレビ番組で始まる。彼との関係や裏話を聞かせてほしい。
 
ウォルトリップは素晴らしいコメンテーターであり、素晴らしい人物だ。彼はクラスのお調子者といった感じの人柄。彼とは、一緒にトラック・シリーズの番組をやったり、ゴルフをしたり、さまざまなチャリティーイベントを行ったりして、親しくなった。そして、モンスターエナジー主催の大会でさらに多くの時間を一緒に過ごしている。だから、TVニュースキャスターとしてマイケルがニュースを紹介してみんなが驚くシーンは、自然なことのように思えたんだ。

 

ウォルトリップの他に、ハーレーライダーのアンノウン・ インダストリーズのクルーのように、動画では二輪ライダーたちが数名ゲスト出演している。彼らと一緒に仕事をするのはどうだった?カーレース以外のモータースポーツもフォローしている?

もちろん。ハーレーのライダー、そしてランプに挑むアクセルやモトクロスのライダーたちと一緒に仕事がしたかったんだ。僕は、二輪ライダーたちが好きだし、リスペクトしている。MotoGPや同じモンスターエナジーアスリートのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)とその仲間をすごく尊敬している。モトクロスの男たちや、イーライ・トマック(Eli Tomac)とスーパークロス仲間たちも。繰り返しになるけれど、二輪車のライダーたちを心からリスペクトしてるんだ。どこでもモータースポーツを追いかけているし、自分の世界に彼らが融合するのは最高に楽しい。ハーレーのライダーたちはビリヤードをするシーンでも出演してるんだ。モンスターエナジーのライフスタイルでみんなが融合するのは楽しいね。
 
動画は、モンスターFMXライダーのアクセル・ホッジスと東野貴行のスタントもフィーチャーしている。それはどのようにして始まったの?

モトクロスフリースタイルのこれらの要素とアンノウン・ インダストリーズのハーレーライダーたちを目玉にしたかった。多くのモンスターエナジーブランドの他のモータースポーツフォーラムや他のアスリートを融合させるというビジョンが僕らにはあった。繰り返しになるけど、異なる分野の人たちと一緒に働いて、彼らのプロ意識を目にできるのはとてもクールだったよ。
 
撮影のどの瞬間がもっとも印象的だった?

マシンと広々とした道のイメージ、そのスピード。そして、ヘリコプターが追いかけてくるシーンかな。ダートバイクのライダーたちにジャンプをしてもらい、ハーレーのライダーたちにウイリーしてもらう。それによって自分のキャリアがフラッシュバックされて。何年にもわたって僕を助けてくれたすべての人々が目に浮かんだ。自分が培ってきた人間関係。それが一番だね。動画制作されている間、シートに座って心の底から微笑んでいた。

 

バックミラーでカート・ブッシュのキャリアのハイライトを見る

 

NASCARの動画『Shifting Gears』は、広々とした道を写した後で、カート・ブッシュのNASCARキャリアの記録すべき瞬間を振り返る。レースファンのトム・ブッシュ(Tom Busch)の息子としてラスベガスでスタートした彼は、文字通りレーストラックで成長期を過ごし、1998年のNASCARフェザーライト・サウスウエストツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーの栄誉を獲得し初めて評価された。長年に渡って手にすることになった数多くの表彰のうち、最初の経験となった同シリーズの選手権タイトル獲得まで、そこからわずか1年だった。カート・ブッシュのNASCARの記録には、カップシリーズ、Xfinityシリーズ、キャンピングワールドトラックシリーズといった、NASCARトップ3部門すべてにおける優勝が含まれている。
 
現在、カップシリーズで最も長く活躍しているドライバーになっている。君はこの事実をよく振り返っているのか?それともただ前進あるのみだと考えている?

「僕はその世界に一番長くいる」と感じることって、よく起きるものじゃない?僕がここにいる間に何人が入ってきて、引退したか。偉大な人物をたくさん失った。ある意味、この動画は自分に内省する時間を与えてくれる。そして、僕は自分がそこで一番の古株であるという事実を楽しみ、味わっているんだ。なぜなら、自分の持久力を示してくれるから。このスポーツにおける自分の選手としての寿命を見せてくれるんだ。
 
キャリアの中で一番学んだ経験は?

最大の学びは、おそらく感情の制御、メディアのあしらい方、そしてプロ意識の創造だ。子供の頃は野球をたくさんした。だから、若い時は野球のメンタリティを持っていた。「自分はアスリートで、ここにいるときは自分の技術に集中する。そして、PRやメディアに関して他に何も心配する必要はない」と。自分にとってもっとも大きな学びは、完全に180度転換しなければならなかったことに起因している。僕が初めてサーキットに登場した際、僕は自分の性格の面で間違った方向に進んでいた。そして他人の前での立ち振舞い方を学んだんだ。

カップレースを32回とNASCARのトップ3部門すべてで勝っている。何によってこれらのマイルストーンに到達が可能になった?

最初にレースを始めたとき、父が僕と弟をずっと支えてくれた。父が僕らに、車についてのすべてを教えてくれたんだ。はじめの頃、僕らがたくさんやったことの1つは異なる多くのレーシング部門でたくさん走ることだ。同じ日の夜のレースでも!あまり有名ではないマシンであろうと、ストックカーであろうと、改造マシンであろうと、すべてでレースをした。いつもマシンのなかでいろんなセットアップとドライビングスタイルで試行錯誤する。振り返ってみると、それがモータースポーツのあらゆることに適応するのに役立ったと思う。
 

君はNASCARのあるあらゆるタイプのトラックで、さまざまな地形に適応し、ポールポジションを獲得しレースで勝利しているが、好みのトラックはどれ?

あらゆるスタイルのトラックでポールポジションを獲得しレースに勝ってきたことは僕の自慢だ。お気に入りはショートトラック。ブリストルモータースピードウェイだ。そのトラックでは6回勝っていて、何年にもわたって最高のトラックだった。ショートトラックは、ハイバンクの高速アクション。物事は素早く進み、適応しなければならない。
 
動画はデイトナ500の前夜に公開される。スピードウェイとはどのような関係性があるの?

毎年、そのレーストラックに戻ってくる。勝てなくて、無念なことが何年も続いたけど、そのトラックまたはレースに貸しを返してもらおうと考えたことはない。光栄なことだし、恵まれていると感じて、自分のキャリアの終わりにこの機会を楽しんでいる。すでに話したように、僕は20周年を迎える。優勝してから4年が経ったが、刺激と勝ちたいという欲望がすべてを僕に与えてくれる。

 

今後の道:カート・ブッシュは引退する準備ができているのか?

 

「勝ちたいという欲望」は未だに強くあるが、カート・ブッシュには何が待ち受けているのか?NASCAR評論家たちは、これまでのシーズンで彼の引退について推測しているが、ブッシュはこれまでのところ、勝ち続けることでこれらの噂を黙らせてきた。しかし『Shifting Gears』のNASCAR動画は、夕日に向かって最後の走りを見せるというアイデアを公然と誇示しており、ここでは、カート・ブッシュが彼自身の言葉で引退の問題を取り上げている。
 
動画は引退への質問をオープンに取り上げているが、君はまだレースに勝っている。最後の勝利はラスベガス2020のサウスポイント400だったよね?

それがこの動画のふざけている部分なんだよ。20年間のフルタイムのカップレースとチャンピオンシップを次から次へと映し出した後があのシーンで終わり?自分では未だに絶頂期だと思ってるけど、トレーニングして回復することが毎年厳しくなっている。そして、ポイントシステムの挑戦を乗り越えることも。だけど、まだ情熱はあるんだ!
 
スポーツの年齢制限は年々変わってきたと思う?

年齢は単なる数字だ。チャンスと、自分の周りの環境を認識し、それを内側から感じることだ。魂でそれを感じる。まだ大丈夫だと思うなら、やってみることだ!立ち止まってはいけない。
 
あの当時、ほとんどのスポーツで、プロのアスリートの多くは30代半ばに引退していた。モータースポーツは違う?

NASCARでは少し違うね。かつては35歳で始めて、55歳で引退。それは、20年のタイムラインだ。今では、皆早く始めている。僕は幸運にも22歳で参戦できた。当時としては、すごく若かった。そして[ジョーイ]ロガーノ([Joey] Logano)は十代、僕の弟も十代で参戦した。そして、現在は、20代から40代という年齢層だね。そう、レースとモータースポーツは他の多くのスポーツとは少し異なるね。20年間レースを続けることは長い年月だが、僕にはこれから先、黄金時代がまだある。
 
この大会への参加で、2001年2月の最初のデイトナ500レースからちょうど20年。何を感じる?

20年経っても、レーストラックに出て、自分自身を試すことが大好きだ。もう若くはない。そこでは間違いなくベテランだし、その立場でアプローチする必要がある。
 
パンデミックの中でこのグレートアメリカンレースが行われるのはこれが初めて。レースウィークに参加することは安全だと思う?

100パーセント安全だと思う。僕のキャンピングカーがあるインフィールドエリアはよく管理されている。NASCARにはしっかりしたプロトコルがある。ピットロード上はごく限られた人数しか許可されていない。レース前に雰囲気が出来上がることを期待したいね。そうでない場合でも、自分のゾーンに入れば、このレースが1959年以来ずっと続いているのと同じレベルの重要性があることがわかる。準備はできてるよ!僕はレースに集中してる。緑の旗が振り下ろされたら、そのお祭り騒ぎはすべて消え、その500マイルに集中しなければならない。
 
この特別な機会に動画をリリースすることについてどう思う?

この動画制作を楽しんだよ。キーズを通ってこれを振り返って、僕のモンスターエナジーNASCARマシンを一般道で走らせ、体験する。それはこれまでに行われたことがなく、チームワークが問われたし、皆への信頼と信念を要した。そうだな、ヘリコプターが時速100マイル(約160キロ)で僕にまっすぐに向かってくる時。僕はそれに対して時速200マイル(約320キロ)で向かっていく。時速300マイルのクロスオーバーは普通じゃないね。そんなシーンが、クールな連中、ハードワークとコミットメントが光る瞬間をもたらすんだ。
 
今後の具体的な計画は?

楽しみにしていてほしい。これからまだレースをする予定だから。バケットリストにある世界中で開催されるレースを目指している。そして、それはNASCARの将来を僕がどう見ているかを示している。走り終えた後も、NASCARに恩返しをしたり、自分の時間を割いたり、そのスポーツが僕に与えてくれたことに対して感謝しなければならないと感じている。若いドライバーを指導するか、解説やテレビのブースを通じてファンを楽しませるか、どちらにするかはみんなに任せるよ。僕は何に対してもオープンさ。
 
最後の質問。カート・ブッシュは引退するの?

動画を見て、そしてみんなが決めればいい。しかし、結局のところ、僕は常にレーサーなんだ。
  
モンスターエナジー提供、NASCARの新しい動画『Shifting Gears』カート・ブッシュの走りを見よう!現在YouTubeで配信中。

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