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Exclusive team imagery of the 2020 / 2021 HRC Dakar Team
NEWS

ダカールラリー2021開幕

Jan 072021

 全12ステージ走行距離4,767kmの14日間のレース、ダカール・ラリーが始まる。43回目となる伝統のマラソンレースが容赦ない砂丘と土埃の地、中東に戻ってきた。

もっとも勇敢で堅固な目をしたエリートたちだけが参加を認められる。

多くの大会において表彰台を狙うには通常は一番速いだけで十分だが、ダカール・ラリーでは、ライダーとドライバーはさらに多くのことが求められる。メカニックであり、ナビゲーターであり、アスリートであり、冒険家であることなど、枚挙にいとまない。

ダカール・ラリー自体も、レースが砂丘で展開されるようになり、進化している。アフリカ、南米での40年にわたるラリーの後、今日ダカール・ラリーはサウジアラビアに新天地を見つけている。見事な2020年の初開催に続き、2021年は「まったく新しい」ルートが待っており、2週間にわたってとてつもないチャレンジの数々を約束してくれる。さらに、競技大会のほぼすべての側面が調整され、もっとも過酷でありながらも、矛盾しているようだが、これまででもっとも安全が配慮されている。

たとえば、コース上の特に危険なセクションには現在、最高時速が90km/hに制限される「スローゾーン」がある。二輪での参加者にはエアバッグベストの着用が義務付けられ、危険地帯の手前で競技参加者たちに対して音声による警告が発せられる。ステージのナビゲーション用ロードブック(競技参加者たちに一日の行程を指示してくれる)は、各ステージの開始10分前にしか配布されず、タイヤの管理にも厳格な規則が存在している。マラソンステージでは、四輪カテゴリーではタイヤの交換は認められていないが、二輪車にはそれぞれ、ラリー全体で合計6本のリアタイヤが付与される。

ダカール・ラリーで変わらないこと、それは浮き沈み、つまり快楽と苦痛など、対極の絶妙なバランスだ。

レースを運営する、アモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)は次のように述べている。「まったく新しいスペシャルステージを備えた2021年のコースは、ドライビングテクニック、そして砂丘越えやナビゲーションスキルを重視しつつ、高速セクションの距離を減らすことを目指している。ハイルでの休息日直後のマラソンステージでは、競技参加者の資材管理と耐久性能が問われるだろう。


「新型コロナウイルス感染症に関連した困難にもかかわらず、厳しい戦いの場が、エントリーリスト上の321台の車両の要求に応えている。当初予定されていた二輪108台、クワッド21台、四輪とSSV124台、トラック42台に加えて、2000年以前に製造された四輪車とトラックを対象とした新カテゴリー「ダカールクラシック」におけるレギュラリティ・レースに26台の車両がエントリーしている。」

さらに、ダカール・ラリーディレクターのデビッド・カステラ(David Castera)は、「ダカール・ラリーに参加すること自体が勝利だとよく耳にする。これはまさに、1月3日にジェッダにいる我々全員を活気づけてくれる熱情だ」という。

 

しかし、参加することだけがレースの目的だろうか?ダカールの二輪と四輪クラスにおける勝利を防御しようとしている、注目に値する主要プレーヤーたちを紹介しよう。

 

モンスターエナジー・ホンダ・チーム

 

リッキー・ブラベック(Ricky Brabec)、ホセ・イグナシオ・ コルネホ(José Ignacio Cornejo)、ケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides)、ホアン・バレダ(Joan Barreda)が、モンスターエナジー・ホンダ・チームに参加する4人のライダーだ。4人とも昨年のダカール・ラリーを完走している。万全の体調でラリーに臨むファクトリーチームは、勝者の証、ブロンズのトゥアレグ・トロフィーを持ち上げる感覚を再び体験することを期待している。4人のライダーのうち2021年にトップに立つためにもっとも尽力しているのは間違いなくブラベックであり、彼の2020年の総合優勝を再び実現しようと取り組んでいる。

 

ブラベックは「ダカールにどっぷり漬かる必要がある。そこに行ってレースをすることは、非常に大きな努力がいる。だから、僕たちがそこに行って勝ったと考えるだけで興奮してしまう。以前ダカールの写真を見て、いつかそこに行けたらと思ったのを覚えているよ。僕が子供の頃、父は僕をダートバイクに乗せてくれて、僕はそれが大好きだった。それがこれにつながるとは想像もしていなかったよ!チーム全体の準備は整っている。僕もね。ナンバーワンを守るために僕らは最善を尽くすよ。簡単にはいかないだろう。背負っている目標はかなり大きい。僕らはすでにここにいるから、今言えることは多くない。レースはまだ始まってもいないし。数日したら、レースの状況をみんなに知らせるよ。ナンバーワンを守ること、それが目標だ」と説明する。

モンスターエナジー・ヤマハラリーチーム

 

ヤマハからダカールに送り込まれた手ごわい才能あふれるライダーたちにも注目。チーム史上初、モンスターエナジー・ヤマハラリーチームがヴァン・ベヴェレン(Van Beveren)、カイミ(Caimi)、ショート(Short)、ブランチ(Branch)、マッカニー(McCanney)の5名でダカール・ラリーに参戦する。

 

チームを牽引するのは、経験豊富なフランス人ライダー、アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(Adrien Van Beveren)。ダカール・ラリーで勝利するという自身の夢に焦点を合わせ、2020年の初めは手術からの回復に費やし、最近では、秋と初冬の多くをドバイで過ごすことで、今年1月に彼が直面するであろう同じ砂漠の状況に慣れてきた。ハイル・ラリーでの積極的なレースの後で、現在はこれまでになく力強く、乗りこなしているヴァン・ベヴェレンは、間違いなく最高の形でダカール・ラリーへの挑戦を準備している。

 

ヴァン・ベヴェレンは次のように説明している。「2020年のダカールでクラッシュして以来、完全復帰を目指すために2回手術を受けた。バイクには半年乗れなかったが、今は実に良い気分だ。去年のクラッシュがあっても、ダカールで勝利する夢を諦めてはいない。これが僕のモチベーションであり、2021年に向けて頑張って、準備を進めている。トレーニングは順調。ドバイの砂丘をバイクで越える日々を開始してしばらく経っており、自分のベストの状態に戻りつつあるように感じている。最近では、なんとかハイル・ラリーに出場することができた。これはトレーニングのなかでもポジティブな部分だった。ダカールと同じ地形で行われたこのレースでは、トリッキーなナビゲーションも含まれていて、自分にとっては最適のレースだった。バイクも、自分の気分も良いから、今回は本当に自信がある。またレースが始まるのが待ちきれない。

 

 

32歳のフランコ・カイミ(Franco Caimi)は、2020年ダカール・ラリー全体で5ステージの上位記録を一貫して脅かす存在であり、最終的な順位は、2017年ダカール・ラリーでのキャリア史上最高の記録と同じ総合8位で終えた。それ以来、カイミは故郷アルゼンチンに戻って、少しの期間のリカバリーと内省に時間をかけてから、2021年大会に気持ちを切り替えた。今、数か月にわたる集中的なトレーニングを積んで、カイミは優勝候補として名乗りをあげることに自信を持っている。

 

アンドリュー・ショート(Andrew Short)は、モンスターエナジー・ヤマハラリーチームに2020年3月に参加して以来、その年の大半をネバダ砂漠で過ごして、ヤマハWR450Fラリーマシンに精通している。数ヶ月のトレーニングの後、彼はスペインのアンダルシア・ラリーでチームとレースデビューを果たした。そこでの好ましい結果は、ショートが自信を持って新しいチーム環境に適応し、彼のバイクのセットアップをさらに発展させていることを証明している。ショートはダカール・ラリーへの挑戦を待ち望んでおり、これから先、ダカールでの過去の経験を生かして、2021年大会に向けて堅実なレース戦略を立てている。

 

チームメイトのカイミやショートと同じように、ロス・ブランチ(Ross Branch)は、故郷ボツワナにおいてヤマハWR450Fラリーマシンで無数のマイル数を記録し、2020年のトレーニングの多くを費やしてきた。ロードブックスキルの一層の向上に取り組んでおり、現在はモンスターエナジー・ヤマハラリーチームの全面的な支援を受けて、ダカール・ラリー第43回大会でのレース参加を待ち望んでいる。34歳のブランチは速さを活かして一貫して高い結果をステージで残すことを目指しており、総合順位でトップ10を狙っている。

チーム最年少ライダー26歳のジェイミー・マッカニー(Jamie McCanney)は、2度目のダカール・ラリーに向けて準備が整っている。まだこの競技種目の経験が浅い、マン島出身のマッカニーは、1年ちょっと前にダカールデビューを果たし、大会が進むにつれて好ましい前進を見せた。2週間のレースの終盤にかけて、マッカニーは急速な進歩を遂げ、ステージ11で総合6位という自己ベストを記録し、これにより、最終的な分類でスコアボード上での彼の順位は15位に上がった。貴重な経験を積み、ヤマハWR450Fラリーマシンのセットアップにさらに多くの時間を費やしたことで、マッカニーは彼のデビュー戦の結果を更新できると自信を持っている。

 

ここまでは、二輪参加者の紹介。更にタイヤをもう一セット加えた、四輪およびSSV車両クラスでは、同じように、勝利に向けた激しい戦いが展開される。

ナニ・ローマ(Nani Roma)
 
ホアン “ナニ”ロマ(Joan Nani Roma)は、人生の半分をダカール・ラリーでの戦いに費やしており、最も経験豊富な競技参加者の1人だ。この48歳のスペイン人はKTMで、アフリカで開催された2004年大会モーターサイクルクラスでの優勝を果たし、2014年南米大会の四輪クラスではミニで驚異的な偉業達成を繰り返した。ロマは2019年の南米大会では見事2位となり再び大成功を収めたが、彼の昨年のサウジアラビア遠征は27位で終わっている。

 

今年、ロマは、伝説的なイギリスのエンジニアリング会社、プロドライブによって製造された、まったく新しいBRXハンターを装備して参加する。「僕のダカールデビューは1996年。23歳の時だ」とロマは説明した。「当時、僕の主なモチベーションは、世界を発見することだった。(ダカールラリー創設者)ティエリー・サビーヌ(Thierry Sabine)に刺激を受けて、スタートを切るという夢が実現した。


南米またはサウジアラビアでは6から8時間のレース。しかし、問題が発生した場合は、凍てつく砂漠で夜を過ごす覚悟がいる。僕はいつもダカールに参加しているから、今年の挑戦の準備はできている。ダカールとは、常に準備が整っていること、そして決してあきらめないことだ。今年はワクワクする新しい車とチームが僕を支援してくれて、素晴らしい結果に向けて邁進できると確信している。」

 

モンスターエナジー・カンナム

 

昨年のダカール・ラリー勝者、モンスターエナジー・カンナムチームは、クルー4名で活動を再開した。ブラジル人のレイナルド・ヴァレラ(Reinaldo Varela)、ポーランド人のアロン・ドムサラ(Aron Domżala)、スペイン人のジェラルド・ファレス(Gerard Farrés)に、新メンバー、アメリカ人のオースティン・ジョーンズ(Austin Jones)が加わった。

 

信じられないほど才能にあふれたジョーンズは、彼の父親ジェシー・ジョーンズ(Jesse Jones)のおかげでオフロードレースにこれまでずっと没頭することができた。ジョーンズは「ベストインザデザート」レースで父親のコ・ドライバーとしてキャリアをスタートし、その後、パーカー425やバハ1000といった名だたる大会を経て、モンスターエナジーレーシング・カンナムチームでヨーロッパスタイルのオフロードラリー制覇への挑戦に全力を尽くしてきた。

 

ジョーンズはまた、2020年勝者で本年の大会は不参加のケーシー・カリー(Casey Currie)の後任でもある。カリーは次のように述べている。「2019年、僕達は他のアメリカ人が獲得したことのないトロフィーを追いかけて1年中努力してきた。1月にはダカール優勝という目標を達成した。それ以来、世界は変わり、目標を変えなければならなくなった。新しい目標を掲げて、今年のダカールには参加しないことを僕たちは決定した。連絡をくれたみんなには感謝しているし、ラリーとダカールの話をすることは大好きだ。2022年に僕たちは戻ってくる。

 

コ・ドライバーのマイケル・フスト(Maykel Justo)、マチェイ・マートン(Maciej Marton)、アルマンド・モンレオン(Armand Monleón)、グスタボ・グゲルミン(Gustavo Gugelmin)とともに、4人のドライバーたちは究極のオフロード・ポディウムを目指して彼らのSSVを限界まで押し上げるだろう。

驚くほど才能のあるアメリカ人ドライバー、オースティン・ジョーンズという新しいメンバーを加えた、4台の車両を投入。彼は、彼の父親ジェシー・ジョーンズのおかげでオフロードレースにこれまでずっと没頭することができた。ジョーンズは「ベストインザデザート」競技会で父親のコ・ドライバーとしてキャリアをスタートした。

 

その後、ジョーンズはパーカー425やバハ1000といった名だたる大会を経て、モンスターエナジーレーシング・カンナムチームでヨーロッパスタイルのオフロードラリー制覇への挑戦に全力を尽くしてきた。

モンスターエナジーレーシング・カンナムに戻って来たのは、かつての勝者、ブラジル人ドライバー、レイナルド・ヴァレラ(2018年)だ。また、スペイン出身の有名レーサー、ジェラルド・ファレスも戻ってきた。チームにとって新しいメンバーは、エネルギッシュなポーランド人、“ホットシュー” アロン・ドムサラだ。

 

さあ戦いを始めよう!

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