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Week two images from the 2019 Rally Dakar
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2019年ダカールラリー – ナニ・ローマ、5年ぶりの表彰台獲得

Jan 232019

 世界で最も過酷なオフロードレース参戦20年のベテラン、ナニ・ローマ(Nani Roma)をしても2019年ダカールラリーのスタートラインを切り、爆音を轟かせて急発進する瞬間は緊張が走った。

それは、ナニの行く手に広がる荒涼とした3,100マイルの険しい地形を舞台とした10日間の過酷なレースだけが理由ではなかった。ちょうど1年前、ナニは2018年ダカールラリーでステージ3日目の走行中にハイスピードのまま突然クラッシュし、頭部と頸部を負傷してレースを棄権した苦い経験を味わったからである。

スペイン出身の46歳、ナニは、これまでと同じように冷静な眼差しで事態を見つめ続け、1人、また1人と脱落していく秒刻みの厳しい戦いが繰り広げられるペルーの海岸線に設けられた砂漠のコースを見事に完全走破した。その結果、ナニとコドライバーのアレックス・ハロ(Alex Haro)は2位でゴールラインを通過した。

第41回ダカールラリー総合優勝を果たしたナッサー・アル-アティヤ(Nasser Al-Attiyah)に遅れることわずか46分、ナニの首尾一貫したレース運びが他のライバルたちに打ち勝った。9回の世界ラリー選手権チャンピオンであるセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb)、ダカールラリーの伝説、ヤコブ・プシュゴイスキー(Jakub Prezygonski)、過去5回ダカールでの勝利経験を持つシリル・デプレ(Cyril Despres)、そして、2009年のダカールラリー優勝者、ジニール・ドゥヴィリエ(Giniel de Villiers)らを抑えての堂々たる2位入賞だ。

1月17日の夕刻、遠く霞むリマで行われた表彰式で、誰もが望むダカールラリーのトロフィーを高々と持ち上げた瞬間は、ナニにとって間違いなく特別な一瞬となった。この勝利は、2014年以来、初のダカールラリー入賞となっただけではなく、怪我からの復帰を目指して1年間、懸命に取り組んできた努力が見事実ったものとなった。ナニはモンスターエナジーのインタビューに応じ、どのようにこの栄冠を掴んだのかを語った。よく読んで欲しい……。

「僕のコドライバーであるアレックスも素晴らしい仕事をしてくれた。アレックスも手を骨折してしまい、最後の5日間は痛みと戦いながらのレースだったが、最後まで力強くプッシュし続けてくれた!僕ら2人とも、この結果にとても満足している。これまでものすごく頑張ってきたから、夢でも見ているかのようだよ!」

2位入賞、おめでとうございます。ダカールラリーの表彰台に復帰することができましたね。今の気持ちをお聞かせ下さい。

ナニ・ロマ:「最高の気分だよ!今は少し疲れているけどね。遂にレースを終えて、時間の流れが元に戻ったとき、アドレナリンは通常どおりに戻る。そうして初めて、本当に起きたことにじっくりと浸ることができるようになるんだ。レース終了の報告をすべて終えて、長かったラリーが閉幕した後、ホテルに戻って祝賀パーティーが始まる前のほんのわずかな時間に、1人で静かに過ごすことをいつも楽しみにしているよ。」

怪我から復帰し、再びダカールラリーの舞台に戻ってきた感想はいかがですか?

「ダカールラリーに向けて何ヶ月も入念に準備を整えてきた。だから、本当に強い気持ちでレースに焦点を合わせていたよ。去年、ダカールラリーの3日目にアクシデントに見舞われて途中棄権を余儀なくされたことは、自分にとってはまさに悪夢だった。特に、再挑戦するために丸々1年間待たなければならないことが明白だったから、特につらかったよ。今年は、可能な限り安定したドライビングを続け、いかなるミスもしないように心がけた。それでもいくつかのミスはあったけど、それもゲームのうちだね。総じて僕は今とても幸せだよ!コドライバーのアレックスと僕は優れたチームに恵まれた。素晴らしいエンジニアたち、サポートしてくれたスタッフのみんな。すべてが本当にうまくいった。アレックスも素晴らしい仕事をしてくれた。アレックスも手を骨折してしまい、最後の5日間は痛みと戦いながらのレースだったが、最後まで力強くプッシュし続けてくれた!僕ら2人とも、この結果にとても満足している。これまでものすごく頑張ってきたから、夢でも見ているかのようだよ!」

「いつだってダカールラリーは本当に苛酷なレースだ。今年はタフだった。極めてタフだったよ……。」

今年、ミニで参戦しましたが、マシンにはどんな改良を施しましたか?

「かなりたくさんの変更点があったよ。X-raidは最新型のミニをレースに投入した。2018年に使った古いツインターボのディーゼルエンジンに代わり、別のシングルターボを実装した6気筒エンジンを採用した。排気システム、インテーク、そして空冷のインタークーラーシステムなど、たくさんの新しい改良を施した。車体のバランスと重量も昨年とは違うんだ。数ヶ月前にバハ・ポルタレグレに参加した時と同じマシンに乗ったから、既にダカールラリーの前に、新しいセッティングには慣れていたんだ。とても強力で、優秀なパッケージだったよ。」

新しく「100%ペルーの国内」で開催されたレースはどうでしたか?

「いつだってダカールラリーは本当に苛酷なレースだ。今年はタフだった。極めてタフだったよ……。でも、今年も毎日、たくさんのストレスに見舞われた。大量の砂、無数の砂丘。今年は10日間に短縮されたけど、実際のところ、20日間くらいに長く感じたよ!ラリー中は砂丘のすごく近いところに海岸があったから、気流の乱れがすごくて砂地のコンディションも刻一刻と変化していたんだ。だから、今年のラリーはタフな戦いになるだろうと僕らは覚悟を決めていた。24回もダカールラリーを走ったことのある僕にとっても、今年のダカールラリーは歴代もっともタフなレースだったよ!」

ナッサー・アル-アティヤに勝つためには、何をする必要がありますか?

「ナッサーは、とてもクリーンなドライビングを展開して強力にレースを牽引していたね。現時点でナッサーに対しては、優勝おめでとうと言う以上の言葉が思いつかない。でも僕らは、来年に向けていくつかのアイデアを考えているんだ。いくつかのステージでは、あまり攻撃的になり過ぎないことや、マシンの重量レベルが成功の鍵になるだろうと僕は考えている。でも、まだあまり多くは話さないでおこう。ナッサーに勝つのは簡単ではないからね。ナッサーはいい仕事をするし、トヨタはとても速い。でも来年、秘策を練ってからまたここに戻ってくるよ!」

これからの目標はなんですか?

「今年のダカールラリーが終わった瞬間に、来年に向けた取り組みは始まっているよ。もちろん、今はチーム全体も僕も休養を必要としているけどね。でも僕はもう来年のことを考え始めているよ。次のレースの事をあれこれ考えるのはいつも楽しい。ドライバーの血が騒ぐんだ。今年僕らは本当に強力なライバルたちに対して、全力を尽くして戦ってこれたと思う。だから、僕はこの結果を心から誇りに思うよ。」

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