be_ixf;ym_202011 d_28; ct_100
閉じる
Race day shots from Gymkhana Grid 2019 in Warsaw , Poland
NEWS

Gymkhana GRiD 2019 – ポーランド決勝で栄冠を手にしたチャンピオンたち

Sep 162019

 「Palenie gumy w Polsce!」この言葉の意味を想像できるだろうか?ポーランドがタイヤスレイングの舞台と化したのだ。ワルシャワの広大なPTAK Warsaw EXPO会議場の一角で盛大な歓声と大音量に包まれて開催されたGymkhana GRiD 2019では今年、3人のチャンピオンたちが誕生した。これまでで最大規模かつ最速のGRiDのコースにおいて、FIA世界チャンピオンを複数回獲得した者や番狂わせの優れたパフォーマンスを発揮したアマチュアなどが優勝の栄冠を手にしたのである。

ペター・ソルベルグ(Petter Solberg)、マンタス・スリオゲリス(Mantas Sliogeris)、そしてジョナサン・バック(Jonathan Buck)らが観客に向かって一礼し、大きな拍手に応えた。そう、Gymkhana GRiD 2019のチャンピオンだ!

パドックでは、ソルベルグ親子の速さに疑いを抱く者はほとんどいなかった。誰もがオールホイールドライブ(AWD)クラス決勝戦での壮大な親子対決を待ち望んでいた。そして、観客の間に最大の衝撃が走ったのは、大激戦となったリヤホイールドライブ(RWD)カテゴリーでの戦いだった。

GRiDのチャンピオン経験者であるルーク・ウッドハム(Luke Woodham)は予選で敗退し、スティーブ・“バグシー”・ビアージョニー(Steve ‘Baggsy’ Biagioni)はトップ8に残ることができず、斎藤太吾もセミファイナルで敗れてしまった。FIA世界クロスカントリーラリーカップのチャンピオンであり、ダカールラリーのドライバーであるヤコブ・プリツィゴンスキー(Jakub Przygonski)でさえトップ16から先へ勝ち進めなかったのだ。

では、猛威を振るったのは誰か?それは、200馬力のマツダMX5を駆るリトアニア出身のGRiDのルーキー、マンタス・スリオゲリス(Mantas Sliogeris)だった。素早い判断力と正確無比なドライビングテクニックを併せ持つスリオゲリスは、大方の予想を全て覆し、表彰台の常連たちであるビッグネームを次々と打ち負かしてトップに躍り出た。さらに喜ばしいことに、2位と3位のメダルは、さらなる2名のGRiDのニューカマーたちが獲得した。大出力700馬力のBMW 1Mクーペを駆るポーランド出身のパウェル・コープリンスキー(Pawel Korpulinski)と、雷鳴轟くV型8気筒エンジンを縦横無尽に操るギリシャ出身のクリストス・ハンザァラス(Christos Chantzaras)だ。

 

RWDクラスのレースの喧騒が鎮まった後、ラリー経験者たちの凄まじいパワーがGRiDのコースを席巻した。ペターとオリバーのソルベルグ父子が最終バトルで激突したのだ。600馬力を振り絞るモンスターマシンのタイム争いは、一瞬のまばたきすら長い時間に感じられるほどのシビアな戦いだ。表彰台の頂上を賭け、ソルベルグ家の骨肉の争いが繰り広げられた。しかし、今回は豊富な経験を誇る父に軍配が上がった。3度のFIA世界チャンピオンとなった底力を父が我が子に誇示する結果となったのだ。

 

3位と4位の争いも同様にエキサイティングなものだった。ラリーやラリークロスに出場するフィンランドのスター、リク・ターコ(Riku Tahko)は自身のミニクーパーS R4を自在に操って予選ラウンドを勝ち進み、銅メダルを獲得した。35歳のターコは、これまでに5回、Gymkhana GRiD競技に参加しているが、毎回メカトラブルなどの不運に見舞われ、結果を残すことができていなかった。しかし、今回のポーランドでは、ようやく実力を発揮することができたのだ。

 

この週末のイベントの立役者として、トップ・プライベーターのジョナサン・バック(Jonathan Buck)のことにも触れるべきであろう。バックは激戦を勝ち抜いて最終的に4位の座を獲得し、2年連続してトップ・プライベーターのメダルを手にした。
さあ、我々の解説はこのくらいにして、プレイボタンをクリックし、すべてのアクションを詳細にチェックしてみようではないか?

リヤホイールドライブ(RWD)クラス:

1 - マンタス・スリオゲリス - リトアニア - マツダMX5

2 - パウェル・コープリンスキー - ポーランド - BMW 1Mクーペ

3 - クリストス・ハンザァラス - ギリシャ - BMW E36 M3

全リザルトはこちら

 

オールホイールドライブ(AWD)クラス:

1 - ペター・ソルベルグ - ノルウェー - PSRXフォルクスワーゲン・ポロGTi

2 - オリバー・ソルベルグ - ノルウェー - PSRXシトロエンDS3 RX

3 - リク・ターコ - フィンランド - ミニクーパーS R4

全リザルトはこちら

 

トップ・プライベーター:

ジョナサン・バック - イギリス - スバル・インプレッサ

「まるで夢を見ているみたいだよ!自分が勝ったことを知った瞬間から、すべてが現実離れしているように感じるよ。僕は、予選を勝ち抜くことができればいいや、くらいに考えていたし、思った以上に上手くいったから、それだけでとても嬉しかった。だけど今、僕はこの表彰台の頂上に立っている。本当に信じられない!僕のMX-5は公道走行が可能なんだ。実際、レースが終わったら僕の住んでいるイギリスまで自走で帰ろうと計画していたのさ。もう1つ、本当に嬉しい悩みが増えたよ。ハーレー・ダビッドソンをトレーラーに積んでイギリスへ帰らなければならなくなった。本当は車を積んでいくはずだったんだけどね。とても贅沢な悩みだよね。本当に嬉しいよ。夢見心地さ!優勝だもの!」

「めちゃくちゃ嬉しいよ。Gymkhana GRiDに初参加で2位になれるなんて!僕が普段乗っているドリフトカーでストレートコースを初めて運転したけど、本当に凄いね、これは。実際、コースを習得するのは楽しかったし、観客のみんなも素晴らしかった。イベント全体が最高にイカしていたから、僕はここへやって来てレースに参加し、本当にクレイジーな競争に参加することができたことをものすごく深く感謝しているよ。もちろん今は祝杯を上げる時だ!これから先、もっと多くのポーランド出身のドライバーたちがGymkhana GRiDに参戦することを願っているよ!」

「素晴らしいイベントだったね。ポーランドまでやって来て、ジムカーナのレースに参加し、3位に入賞したことはとても嬉しいよ。レースに参加させてくれたモンスターエナジー、僕の家族とチーム、そして僕のスポンサーにとても感謝しているよ。特にレーストラックはとても素晴らしかった。2016年にアテネでGymkhana GRiDが開催された時のトラックよりはるかに広大なレーストラックだったからね。僕の車は通常のドリフト用のセッティングを変更する必要があった。チームのみんなが懸命にベストなセッティングを見つけだしてくれた。そして僕は3位に入賞できた。これは僕らが頑張ったご褒美だよね!」

「このような結果を手にすることができて本当に素晴らしい。(息子の)オリバーが終日、良いタイムを出していたから難しい戦いになるだろうと覚悟していたよ。コースの片側では、オリバーのほうが常に僕より速かったからね。残念なことに、オリバーの車は決勝レースでバッテリーに問題が発生した。スタート直前、通常は12ボルトあるはずのバッテリーの電圧が7ボルトにまで下がってしまっていた。そんなトラブルが発生したことをとても残念に思うよ。だけど、オリバーはとにかくレースを楽しんでいたし、それが重要なことだね。オリバーは僕に正攻法で勝ちたかったのだと思う。今日、オリバーは自分が終日使っていたのと同じタイプのタイヤを僕に渡してくれたから。これまで僕らはコンパウンドの異なるタイヤをそれぞれ使っていたんだ。だから、それはオリバーがとった、スポーツマンシップに則ったとてもフェアな行動だったよね。僕はとても誇らしく思う。オリバーとサイド・バイ・サイドで速さを競い合うことができたなんて、本当に素晴らしいよ。そんな機会にはそうそう頻繁に巡り会うことはできないよね。レースで自分の息子を打ち負かすのはとても残念に思うけれど、一方では、また嬉しいことでもある。ジムカーナでは、自分自身、車のエンジン、そしてハンドブレーキを完全に調和させて一緒にダンスを踊るように操作する必要がある。気をつけることはとても多くて、たった1つの間違いが命取りになる。すべてのコーナーを完璧に走り抜ける必要があるよ。ミリメートル単位の精度ですべてのコーナーを攻略しなければ、それで一巻の終わりだ。僕はそんなジムカーナが大好きだ。このイベントは、ドライバーにたくさんのことを要求するモータースポーツだ。1つ確かなことがある。もちろん僕は絶対にジムカーナのイベントを見逃さないし、来年もまたレースに参加するつもりだ。僕は世界選手権からは引退したけれど、ヒルクライムやショーイベントは、僕がまだ参加を続けたいと思っている素晴らしいレースなんだ。特にGymkhana GRiDはその1つだ。これは夢のようなイベントだし、素晴らしいショーだ。多くの仕事をこなして開催を可能にしてくれたすべての人々に感謝しているし、もちろん観に来てくれた大勢のファンのみんなにもお礼を言いたいね。」

「2位になれてとても幸せ。この週末の間、常にタフなレースが続いたから。僕はこの週末ずっと、父さんに遅れずについていくことができたけれど、決勝レースでは上手くいかなかった。父さんのドライビングは秀逸だった。勝つチャンスは皆無だった。車のバッテリーの電圧が下がって、パワーステアリングの作動に問題が生じたし、決勝レースではそれが様々な電気系統のトラブルの原因にもなってしまった。車のポテンシャルを最大限引き出すために、常に車の姿勢を平らに保つ必要があったよ。実際、壁に激突するんじゃないかと思ったことが2度あった。僕は車の中でパニック状態に陥っていたよ。大接戦だったけれど、やっぱり僕はとても嬉しい!少なくともハーレー・ダビッドソンがうちにやってくるんだもの。このイベントは実にクールだね!ほら、僕が今取り組んでいることは、どれもこれも将来的にラリーで走る時にとても役に立つことばかりだよ。ラリーは、僕が物心ついたときから参加したいと夢見ていたモータースポーツなんだ。素晴らしい車に乗って素晴らしいラリーのレースをすることができて僕は本当に幸運だと思うし、僕は心の底からラリーを愛しているよ…。」

「素晴らしい気分だね。正直に言うと、まるで優勝したみたいな良い気分だよ。ソルベルグたちの車は、まるで次元が違うすごい世界で走っているようなものだと僕らは考えているから。今日、僕は車が持っている馬力のすべてを絞り出して、毎度、それぞれのバトルで勝ちにいくことに集中した。バッキーを倒して銅メダルを手にしたときのバトルはキツかったよ。最初のランで彼がミスをしたのがわかったから、僕は有利になった。僕が2回目のランでミスをしなければ、うまくいく可能性が生まれたからね。今、最高に良い気持ちだ。僕は何年間もGymkhana GRiDに参加してきたけれど、いつも何かがうまく行かなかった。でも今年は、車とタイヤの選択が適切だった。そして、万全の体制でレースに臨むことができたよ。グラベルを走行するとき、完全に理想的なサスペンションセッティングを決めることが必要だった。結局、かなりソフトなセッティングだったけれど僕は十分に速かったよ。だからものすごく幸せな気分だよ!」

「本当に素晴らしい。僕はここへ来てイベントを楽しむだけのつもりだったんだ。今年もGymkhana GRiDでドライブすることを楽しみにしていただけだよ。だけど僕は今、表彰台に立っている。本当に信じられない気持ちだ。リクとの最終バトルでは、僕はほんの小さなミスを犯してしまった。それが原因で負けてしまったから、そのミスを悔やんでいる。今回、僕はこうして本当に表彰台に上がることができた。ポーランドへやって来てレースをするのは、やはりとても素晴らしい経験だね。これは、Gymkhana GRiDが世界最高のレースカテゴリーである理由を端的に示す見事なイベントだよね。間違いないよ!」

この記事をシェアする:

RECOMMENDED

あなたへのオススメ