
Kevin Benavides
Salta, Argentina
Salta, Argentina
Norco, United States
Hesperia, United States
Iquique, Chile
Torreblanca, Spain
Port Elizabeth, South Africa
Spain
France
モンスターエナジー・カンナムチームのメンバーは全員、車両の整備の手を休めてキャンプファイヤーの周りに集まった。サウンドトラックは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアルバム、カリフォルニケイションだ。辺りは大規模なイベントの緊張感に包まれている。ここは最終ステージ前夜のハラドの野営地だ。ケーシー・カリー(Casey Currie)、ショーン・ベリマン(Sean Berriman)、さらにホンダのファクトリーライダーであるリッキー・ブラベック(Ricky Brabec)もこの集いに参加していた。
ダカールラリーの野営地にいた者なら誰でも口を揃えて言うだろう。今回の勝者は、リッキー・ブラベック(Ricky Brabec)で決まりだったと。ブラベックは初日から堅実なレース運びを展開し、終始、集中していた。ブラベックは依然、陽気なアメリカの少年が持つおおらかな気質を持ち、純真な笑顔を浮かべていたが、その眼光は鋭く、ダカールラリーがどういうものかを熟知しているレーサーとしての認識と習熟の深さを物語っていた。
第41回ダカールラリーがついに開幕した。ダカールラリーは世界で最も過酷を極めるレースとして有名だが、今回の第41回大会はコースの総走行距離が短縮され、その大半が走る者をひるませるような厳しい砂地で構成されたペルー国内で開催され、長いダカールラリー史の中で最も熾烈な争いが展開されるであろうと予想されている。
最も過酷で名誉あるオフロードレース、ダカールラリーで、モンスターエナジー・ホンダチームに所属するケビン・ベナバイズが、初の表彰台となる総合2位でゴールを通過し、コルドバのゴールアーチに集まった観衆や地元アルゼンチンで応援する数千人のファンたちを熱狂させた。