
2018年、今まで行われていたBMX FLATLANDの全日本選手権は、自転車連盟及びBMX協会の傘下に加わったことで『JAPAN CUP』という名前で、新たに幕を開けた。
気温30度近くまで上がった4月29日(日)。記念すべき初代全日本ラウンドチャンピオンを決める歴史に残る1日となった。全国各地から20名を超えるプロライダーが集まり、全日本選手権の名に相応しいレベルで大会もスタート。
予選、佐々木は、4月に日本で行われた世界大会FISEの順位が考慮されて最終グループの最後から3番目。周りの選手のライディングを見てから自分の技を調整出来る絶好のポジションにいたことで、見事貫禄の予選1位通過。3分間のライディング時間の中で3,4回のミスはあったものの技の難易度、オリジナリティを高く評価されて決勝へ駒を進めた。
決勝は、8人に絞られ順位の低いライダーから順番に演技をしていくノーマルフォーマット。次々といい演技で終えていく他のライダーに対して、最終滑走だった佐々木の緊張感も高まっていく。そして、いよいよ本番。灼熱の太陽が照りつけたベニヤ板は、朝よりも反り返り、決していい路面コンディションとは言えない。
演技中盤3回のミスをしてしまった佐々木は、残り1分の所で窮地に立たされる事となったが、最後に去年に開発した新しい技「クロスフットスピン」を残り10秒の所で決め見事優勝。