4/1~2、ついに2017 D1 Grand Prixが開幕した。今回はデュアルラウンドのため、土日に連続でRd.1&2を開催。東京・お台場の特設会場の会場が、ドリフトするモンスターマシンたちの白煙で包まれた。何と言っても注目は、昨シーズンのチャンピオンの斎藤太吾が投入するニューマシンだ。長年掛けて熟成させたトヨタを捨て、新たにチューンしたコルベットで2017年は戦う。このマシンの外装はフルカーボン、エンジンはV8過給器無しのNAだが、軽い車体を引っ張るには充分以上のパワーが出ているようだ。今回の開幕戦は、2ラウンドが連続して開催されるため、土曜日のRd.1でマシンを壊してしまうとR2がノーポイントに。だからといって、全力で戦わなければ接戦を勝ち上がることはできない。開幕からシビアな戦いが始まった。1日のRd.1、小雨、午後は曇。前日からの雨で午前は完全なウエット、路面のあちこちに水たまりが残る。そのため路面の摩擦に大きな変化が生まれ、マシンコントロールの非常に難しい状況となった。「今年からマシンを新しくしたので開幕が楽しみです」 と語った斎藤太吾。しかし、今ひとつマシンが意のままに動いていないようだ。その中で追走決勝トーナメントがスタート。初戦の相手は、宿命のライバル - 川畑真人だ。ダイゴにとっての昨年までの数年間は、この川畑との戦いと言っても過言ではない。全D1ファンが固唾を呑む中スタートしたこの勝負、軍配は惜しくも川畑に。ダイゴのRd.1はベスト16という結果に終わった。またこの日の午後には、翌日に実施されるRd.2追走トーナメントへの予選も行われた。しかし、ここでもいつものような走りがでず、ポイント*も今ひとつ。結局、予選を通過することができず、日曜のRd.2に勝ち残ることができなかった。「実はエンジンがまだ上手く回っていません。でも次の筑波サーキット戦までには、必ずマシンを仕上げてきます。応援よろしくお願いします」 とコメント。昨年、圧倒的な強さでチャンピオンに輝いたダイゴの実力はこんなものではない、というのは、D1ファンであれば周知の事実。彼の言葉を信じ、6/24~25に開催されるTSUKUBA DRIFTを楽しみに待とう。