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Image of Ayumu Hirano snowboarding at the Stratovolcano in Oregon
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FIS World Cup China: 平野歩夢が97.75という驚異的なポイントで優勝。その舞台裏とは?

Dec 272017

 さらなる大技が決まっていたら、100点満点のスコアが出たのかもしれない。

さる12月21日、FISワールドカップ・ハーフパイプ第3戦となる中国大会がシークレットガーデンで行われ、平野歩夢は97.75ポイントという驚異的なスコアを叩き出して圧勝した。前回のアメリカ大会で優勝したときに繰り出したルーティンとほぼ同じだったのだが、2本目のランでBSメロン→FSダブルコーク1440→CABダブルコーク1080→FSダブルコーク1260→BS900→FS900と、パイプの全長が長かったために1ヒット増やしたうえでの結果だった。

3本目にはFSダブルコーク1440の後にCABダブルコーク1440を狙ったようだが、FSダブルコーク1440の着地が合わずに繰り出されることはなかった。ジャッジ陣はこの大技のコンボを歩夢ができることを知っているだけに、2.25ポイント分の幅を残していたということなのだろう。

「パイプのサイズは過去最大でした。だからなのか、バーチカル(パイプの飛び出し口付近の垂直部分)がかなり長くて、ちょっと踏み切っただけでもボトムに弾かれちゃうような難しいパイプだったんです。特にフロントサイドの壁がそうだったから、ほとんど蹴らないように1440をやるしかなかったんですよね。ケガしそうだったから公式練習でも1440はやりませんでした。大会っていうよりもハードな練習みたいな感じでしたね」

こうした過酷な状況にも関わらず、練習することも許されないなかで超高難度なFSダブルコーク1440を完璧に操った歩夢。2位の片山來夢らも同じサイドの壁に弾かれてボトムに落とされるシーンが目立っていただけに、そのリスクの高さが窺い知れる。
さらに言えば、米コロラド州ブリッケンリッジで行われたプロ大会「DEW TOUR」に参戦していたため、前日の公式練習にギリギリ間に合わせたようなスケジュールだった。しかも公式練習では、歩夢でさえも360しか回せないほどの強風が吹き荒れていたそうだ……。

世界中を見渡しても歩夢とショーン・ホワイトにしかできないFSダブルコーク1440なのだが、その完成度はかなり高いのだということを今大会で改めて証明してくれた。
 

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