
釘村孝太と言えば、「日本で最初にプロ宣言をしたフリースタイルモトクロスライダー!デッカイ拍手!」とMCワダポリス氏が紹介するのが印象的だ。
「KOTA」の愛称で知られている関西エリアを代表するベテランライダーは、メキシコで開催されるFMXコンテスト「X-PILOTS」やフランスで開催されるデモンストレーションなど国内外問わず大会やデモで活躍する。
今回はKOTAのバックボーンを紹介しよう。
1979年生まれ京都府出身のKOTAは、家族の影響で3歳からポケバイに乗り、すぐにモトクロスバイクを始めた。
小学生の頃からモトクロスバイクで走行しながらジャンプをすることが大好きだったそうだ。
「モトクロスの練習が終わるとコースのなかにジャンプ台を作って飛んだり、コースのバンクを飛んだりしてました。」と幼少期を振り返るKOTA。
その後もモトクロスではレース競技で切磋琢磨して、17歳で国内最高峰クラスのIAに昇格。しかしレースだけでなく、やはりジャンプすることも好きだったそうだ。
フリースタイルモトクロスとの出会い ‐
「IAに昇格した後、日本で開催されたアリーナクロスのジャンプコンテストに参戦して勝ったんですよ。
それがきっかけで更にジャンプだけが出来る施設があると聞いて、オーストラリアに行ったんですよね。
当時ビデオでしかモトクロスバイクがジャンプするのを見たことが無かったのを初めて生で見て体験もしました。本物のランプ(※1)は、この時が初めてでしたね。 帰国して何とか自分でランプを製作しましたね(笑)。」と語るKOTA。
フリースタイルモトクロスというワードが使われ始めたのも、KOTAがこのスポーツにのめり込むのも19歳になってからだったそうだ。
その頃、まだ日本ではこの競技自体が全くというほど知られていなかったが、KOTAは関西エリアで一人でひたすらのめり込み、23歳のとき完全にFMXライダーとなった。
国内のコンテスト「GOBIG」では幾度となくチャンピオンに輝いている実力派である。