6月24日~25日に大分・オートポリスで全日本ロード選手権第5戦が開催された。 「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行が、霧や雨により何度も中断された大波乱のレースで今季初優勝を達成。EWC参戦の野左根航汰に代わって出場したマイケル・ファン・デル・マークは、一時トップを走るハイパフォーマンスを見せたが、ラストラップ、2番手走行中の転倒により13位。 土曜日の予選は濃い霧と雨によってスケジュールが大幅変更となったが、JSB1000の予選は開催されたものの、開始時には霧が晴れた状態ながら雨足は強く、タイムアタックを終えてピットに戻ったファン・デル・マークは、「これほどの雨のなかで走った経験はない」と語るほど。その中でチームも苦戦し、中須賀が13番手、ファン・デル・マークは20番手という結果で決勝を迎えることとなる。決勝日は天気が回復したが、JSB1000クラスが始まるころには再び霧と雨がコースを包む。そして17周で始まったレースは、中須賀がスタートダッシュを決め、さらに周回毎に順位を上げ3番手へ、さらにファン・デル・マークも20番手から8番手までポジションを上げ、4周目に入ったが、この周に視界不良のために赤旗中断となる。天候の回復を待って行われた12周レースは、第1レースの順位でグリッドについて行われた。その1周目と2周目に好スタートからファン・デル・マークがトップに立つが、3周目の第1コーナーで中須賀がトップを奪うと、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」がワンツー体制を築く。その後、ファン・デル・マークがトップ争いから離され、高橋巧が中須賀に迫るシーンもあったが、高橋はマシントラブルでリタイア。中須賀はその後を独走して、待望の今季初優勝を飾った。また、ファン・デル・マークは、高橋のリタイアで2番手に上がったが、11周目の第2ヘアピンで転倒。再スタートして14位でゴールとなった。 次ラウンドは8月19日~20日に栃木・もてぎで開催される。 写真提供:YAMAHA MOTOR CO.,LTD.