
ヤマハとモンスターエナジーの提携関係はこれまでもしばらくの間、MotoGPでは馴染みの光景だったが、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームの結成の背後には、とてもクールで興味深い情報が隠されている。そこで、これまでレースファンの鋭い嗅覚でも捉えることができなかったであろう10の真実を深く掘り下げてみた!
1)モンスターエナジーのロゴマークがヤマハのMotoGPレースマシンのカウル側面に描かれるようになってから、2019年で11年目となる。両者の関係は、テック3チーム時代に始まる。その時のライダーは、ジェームス・トスランド(James Toseland)とコーリン・エドワーズ(Colin Edwards)だった。チーム代表のエルベ・ポンシャラル(Herve Poncharal)は、ブラックの車体色を身にまとったテック3のYZF-M1が、著名な雑誌によって「ベストルッキングバイク」に複数回選出されたと主張している。
2)モンスターエナジーは、今を遡ること10年前、2008年に初めてヤマハと提携した……しかし、それはMotoGPではなかった。デビッド・フィリッパエルツ(David Philippaerts)は、2008年モトクロス世界選手権の最終戦、プレミアクラスで接戦の末勝利を収め、イタリア人初のFIM世界チャンピオンとなった。黒と緑のヤマハYZ450Fは、誇らしくナンバー1のプレートをつけ、表彰台の最上段へ吊り上げられた。それ以来、ヤマハとモンスターエナジーの関係はさらに深まり、モンスターエナジーのロゴであるクロ―(爪)マークは、スーパークロス、モトクロス世界選手権、エンデューロレース、ヨーロッパ選手権、そしてもちろんレースの最高峰、MotoGPなどあらゆる分野でのヤマハのマシンで見られるようになった。