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Team Liquid Nemo & John Takeuchi's interview at Japan
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EVO 2018 日本人プロゲーマーインタビュー - ネモ選手が考える「EVOで優勝した後のこと」

Jul 262018

 世界最大の格闘ゲームの祭典、Evolution Championship Series(EVO)。

格闘ゲーマーならば誰もがその優勝を目指し、夢見る大会について、この春からTeam Liquid所属することになったネモが言うことは一味ちがう。

優勝したときの付加価値をどれだけ高められるかが大事。これまでも『世界タイトル』と呼べる大会で優勝したことはあるけれど、EVOの優勝はコミュニティの誰もが認める世界一。だからこそできることは多いはず。イベントを開いてファンと交流したり、祝勝会を開いたり。

それはコミュニティのためであると同時に、プロゲーマーという存在を支えてくれているスポンサーへの還元にもなる。そうやって価値を高めることで、プロゲーマーになるとこんなにいいことがあるんだよ、というのを示していきたい。

自分自身が兼業プロゲーマーという道を選んだのは、プロ1本でやることへの不安があったから。自分みたいに不安でこの道を選べない人がもう出ないように、プロゲーマーという世界の価値を高めるのが自分の仕事だと思っているので

せっかくなれたプロ、しかもこれだけ大きなチームはそうない。このチーム、この環境だからこそできることをこれから仕掛けていきたい。社会人を経験していることのアドバンテージを活かせると思う


1985年生まれのネモは、ストリートファイターのプロゲーマーの中でもベテランの部類に入る。


2008年から会社員として働きながら、様々なゲームでタイトルを手にしてきた。引退を考えたことも何度もあったと言うが、そんな彼をプロゲーマーに導いたのもEVOでの経験だった。


2013年の大会が自分にとって初めてのEVOでした。海外の大会に出ること自体、EVOが初めてでしたね。当時は『MERVEL vs. CAPCOM』のプレーヤーだったんですが、その時の映像が世界で話題になって大きな大会に招待してもらえるようになりました。あのきっかけがなければプロゲーマーにはなっていなかったと思います


その後ストリートファイターシリーズに主戦場移したネモは、すぐにトップクラスに駆け上がる。

 

2015年のEVOは特に印象に残っています。3回戦くらいで1度負けて『終わったね』という雰囲気の中で17連勝して、最終日に残れるトップ8に入りました。あの時は時間の感覚もなくて、次々言われるままに対戦していたらいつの間にか生き残っていた、という状態。初めての経験でした。


次の2016年は、自分にとってプロになって初めての大会でした。いろんな企業に断られて、やっとスポンサードしてもらって、なのに自分が使っていたのはバルログという決して強くないキャラクターで。その状況でトップ8に残れたのは、ほっとすると同時にプロとしての自信になりました

 

正直今は勝ちづらいですね。EVOはユリアンで行きますけど、キャラ変更も視野にいれて練習は始めてます。ストVでは複数キャラ使えないと厳しいかな、と


昨年のEVOでは当時無敵を誇っていたPunkをときどが倒して劇的な優勝。「I have Mago.」は世界的な流行にもなった。事実、勝つことで日本のプロゲーマーという世界は切り開かれてきた。


今年は調整の影響もあって海外勢が強いけど、やっぱりレベルとしては日本が一番高いと思ってます。それに何より、日本人選手が勝つことが大切なんですよね。勝てば日本でのプロゲーマーの価値が上がるし、そのために共同練習してる部分もある。ライバルであると同時に、『オレたちが勝たないとダメだな』っていう連帯感はみんな持ってると思います。


なので昨年のときどや2015年のももちのEVO優勝は、本当に嬉しかった。でも、彼らが大きい舞台で戦っているのを見ると、どうしてそこに自分がいないんだろうっていう気持ちは正直ある。羨ましい……ではないですね、悔しいが近いです。なので今年はEVOの一番になりたいですね


2018年のEVO開幕はアメリカ時間の8月4日。今年も世界中から格闘ゲーマーたちが、ラスベガスを目指して集結する。ネモの大舞台が始まる。

 

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