
タクティカルFPSゲーム『VALORANT』の国内シーンを牽引する、ゲーミングライフスタイルブランド「ZETA DIVISION」。
今年4月には国際大会「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 - Masters Reykjavik」(以下、Masters1)に出場し、世界3位に上りつめる歴史的快挙を達成。下馬評を大きく覆し、次々に世界の強豪チームを打ち破っていく「ZETA DIVISION」のシンデレラストーリーは、国内外で大きな注目を集めた。
彼らが次に挑むのは、トルコ・イスタンブールで開催される世界最高峰のトーナメント「2022 VALORANT Champions Tour - Champions」(以下、Champions)。2022年シーズンを締めくくる世界大会のChampionsでは、各地域から集う強豪16チームが世界王者の座をかけて激突する。
このChampionsに向け、ポーランドで1ヶ月にわたるブートキャンプを行う「ZETA DIVISION」のLaz選手とXQQコーチにインタビュー。ブートキャンプにまつわるエピソードや、Championsに向けた意気込みを語ってもらった。
ハイレベルなヨーロッパのチームと練習を重ねる1ヶ月
ーー現在ポーランドで行われている、ブートキャンプの感想を教えてください。
Laz:まず、こうしたeスポーツの海外練習用の施設があることに驚きました。とても過ごしやすくて快適な環境です。ヨーロッパのチームはレベルが高く、いろいろなプレーヤーがいたり、いろいろな戦略があったりして、すごく練習になっていると感じます。
XQQ:時期的に、Championsに出場できなかった大手のチームがオフシーズンに入っていることもあり、さまざまなチームと対戦できる機会があります。中堅チームでも基礎的なレベルの高さを感じますし、そういうハイレベルな環境で練習できて、とても意味のあるブートキャンプになっていると思います。
ーーブートキャンプでは、1日をどのようなスケジュールで過ごしていますか?
Laz:チーム活動は、朝の11時に反省会などの話し合いから始まります。練習試合が始まるのが、14時ごろから。休憩や反省会を挟みつつ、夜の22時ごろに終わります。その後は、それぞれ個人練習をしたり、施設内のジムに行ったり、休んだりして過ごしています。
ーー1日に何試合くらいの練習試合を行っているのでしょうか?
Laz:日によりますが、最近は反省会の時間を増やしているので、1日4試合くらいですね。多いチームだと1日6試合くらい行っていると思いますが、僕たちは反省会を重視していて、話し合いに多く時間を割くようにしています。
ーーヨーロッパのチームと練習できること以外にも、日本での練習との違いがあれば教えてください。
XQQ:日本では、Discordを使って個人間で連絡を取り合い、2マップずつの練習を組んでいくことが多いのですが、ヨーロッパやアメリカでは、練習相手を探すための専用ツールがよく使われています。
そのツールでは、練習したいマップを指定して、1マップごとに相手を探すことができるんです。自分たちがやりたいマップだけに集中して練習できるので、より戦術を高めやすいというメリットがありますね。